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フェルナンド・モンティエル(メキシコ)VSホルヘ・ララ(メキシコ)
フェザー級10回戦(2016年4月30日)
(出典:WOWOW)
モンティエルは、IBF世界フェザー級王者のリー・セルビーに判定負けして、これが再起戦となります。
この試合が62戦目で、年齢も37歳。もう6年前に長谷川穂積をKOしたころの力は全くないと思いますが、まだ頑張るんですね。
一方のホルヘ・ララは気の荒そうな顔をしてます。対峙した時点で勝者が分かりそうな気がしました。(この試合の結果は知りませんでした)
29戦27勝19KO2分け、25歳、WBCフェザー級22位にランクしています。ちなみに、この時点でモンティエルはWBC10位です。
試合が始まってすぐに、ララが大きなパンチを振り回し前に出てモンティエルを追いかけます。
なんとかこのパンチを下がりながら捌いていましたが、なりふり構わないララ先制攻撃に圧倒され、ついに右フックをテンプルにもらい、早くもモンティエルがダウンを奪われました。
けっこうダメージがあるように見えました。まだ2分ぐらいはありました。
結局、この右フックを同じくテンプルにもらい2度ダウンしたあと、最後は会心の右フックを顎に受け失神するようにダウン。即座にレフリーが試合をストップしました。
都合4度のダウン、時間にして2分弱でした。
(ノールックの右フック。これを食らったら立てないですね)
ジョー小泉さんは「先制攻撃がたまたま功を奏しただけ」と評価しました。ララの将来性この試合だけでは未知数ですが、2連敗のモンティエルはもう限界でしょう。
エドウィン・ロドリゲス(ドミニカ共和国)VSトーマス・ウィリアムス(アメリカ)
Lヘビー級10回戦(2016年4月30日)
(出典:WOWOW)
アップセット(番狂わせ)が2試合続きました。まあ、モンティエルの負けがアップセットと言えるかどうかは少し疑問ですけどね。
ロドリゲスは29戦28勝19KO1敗。この1敗はアンドレ・ウォードに喫したものです。そして、この試合に勝てば次はアドニス・スティーブンソンの持つWBC世界Lヘビー級タイトルに挑戦することが決まっているようです。
トーマス・ウィリアムスは20戦19勝13KO1敗、WBC26位です。サウスポー。
ロドリゲスは例えるなら「柔」でウィリアムスは「剛」という感じを受けました。
この「剛」のウイリアムスの振り回す右をもらい、初回、早くもロドリゲスの体が大きくぐらつきました。
どうもこのサウスポーのウイリアムスの右が見えていないようで、この後も何度がこの右フックがロドリゲスの顎をとらえていました。
ただ、柔らかい体で何とかダウンを免れているものの、「これは早いな」という印象でした。
2ラウンドに入ると、強引に振り回すウィリアムスに応戦したロドリゲスの右がカウンターでヒットし、今度はウィリアムスの膝が揺れます。
浜田さんはウィリアムスを「当たればいいけど、打たれたら危ない」評していましたが、まさにその通りになりました。
しかし、両者ガードをそっちのけで、とにかくパンチを当てることに専念。流れはロドリゲスに傾いていましたが、むきになって応戦するロドリゲスは完全に本来のボクシングを忘れていました。
そして、今度はウィリアムスの左フックが顎をとらえて、ついにロドリゲスがダウン。ダメージの深いロドリゲスをみて、レフリーがストップしました。
(ウィリアムスの豪快な左フックが顎をとらえました)
世界ランカー対決とはいえ、なんとも大味なボクシングでしたね。
負けたロドリゲスは、もちろんスティーブンソンとの対戦資格を失いますが、その権利をウィリアムスが獲得するという話もあるようです。
しかし、このディフェンス能力ではスティーブンソンの左1発で早い回に沈みそうです。