目次
適正体重だと力を発揮する
WBA世界sライト級王座決定戦
エイドリアン・ブローナー(アメリカ)VSカビブ・アラクベルディエフ(ロシア)
(髭はルール上どこまで許されるのでしょうか?)
(出典:WOWOW)
普段のウエイト管理がいかに大切かを、この試合が物語っています。
一時はウェルター級まで一気に階級を上げ、マルコス・マイダナにこっぴどくやられ
たブローナーですが、さすが適正体重だと動きもいいし、
パンチも速い。そして体格負けしないことが大きいですね。
フィジカル面での劣勢は、ボクシングにおいてはやはり大きなハンデになります。
ジョー小泉さんが「ブローナーはメイウェザーより攻撃的ですが、彼ほど反射神経はない」と言うように、マイダナ戦では体格面でのハンデとともに、「避けそこない」も目につきましたね。
階級が上だと、この甘さが結局致命傷になってしまったようです。
ウェルター級でのもう一つの敗戦 ↓
前に出るがパンチが出ないアラクベルディエフ
前に出てプレッシャーをかけるのはアラクベルディエフ(この選手、とりあえず名前を変えた方がいいですね)ですが、手数が少なく、逆にブローナーの右ストレートを浴びて、ペースを握れません。
この日のブローナーは右が速い。時折見せる右アッパーもキレがあります。
(出典:WOWOW)
それでも5ラウンドまではアラクベルディエフのプレッシャーでブローナーを後退させ、ブローナーも左は大振りでクリーンヒットしません。
相手のパンチを見切ったブローナー
6ラウンドに入ると、ブローナーは相手のパンチを完全に見切ったようで、強いパンチを打ち込むようになります。
左ジャブで相手を下がらせ、思い切りよく右をヒットさせ、今まで前に出ていたアラクベルディエフは逆にプレッシャーを感じ、下がり始めます。ブローナーの右はまるでフロイド・メイウェザーみたいに狙い打ちです。
(出典:WOWOW)
完全にペースを握った余裕のブローナーですが、なんと、8ラウンドはリングの外の誰かと話をしながらボクシングをしていました。
相変わらずマナーは最低ですね。
ジョー・小泉さんが、よく話が試合から逸れてしまったときに「ボクシングに集中しましょう」と自戒していましたが、ボクサーが試合に集中していないのは話になりません。
試合に集中したブローナー
9ラウンドは休憩した感じのブローナーですが、10ラウンド終盤の右アッパーは、この試合で初めてダメージを与えるパンチでした。
そして11ラウンドにようやく試合に集中した?ブローナーは倒しに行きます。
この回はゴングに救われたアラちゃんですが、(もう名前が長すぎます)12ラウンド残り40秒あたりでついに捕まり、今度はレフリーに救われます。
(出典:WOWOW)
ブローナーのパンチの威力は今一つでしてね。まだ26歳なのに衰えるのが早い気がします。ボクシングの行儀が悪いからかな。
余裕こいて見せるのが好きみたいですが、そのあたりはメイウェザーよりロイ・ジョーンズ・ジュニアに似ていますね。
ロイ・ジョーンズもそうでしたが、その癖が命取りになる危険性は十分にあります。
とりあえず、Sライト級で蘇った感のあるブローナー。
次はテレンス・クロフォードとの対戦が噂されているようですが、私は下手に余裕こいてると倒されるような気がします。