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フリオ・セハ(メキシコ)VSウーゴ・ルイス(メキシコ)
WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ(2016年2月27日)
(出典:WOWOW)
ダイレクトリマッチはわずか51秒で終わってしまいました。
約5か月前に行われた暫定王者決定戦はまれにみる激戦でしたが、今回のリマッチも負けず劣らず衝撃的でした。
ボクシングマガジンをざっと読んでいましたので、 KO決着はわかっていたのですが、まさか1ラウンドとは思っていませんでした。
もう一度読んでみると、「51秒の早業」て書いてありました。
(エキサイトマッチを見る前にしっかり読むと、せっかくの試合の面白さが半減しますからね。なるべく放送予定の記事は事前に読まないようにしています。)
打たれ弱い同士
2人ともすごいKO率を誇るハードパンチャーです。
フリオ・セハは31戦30勝27KO1敗、ほぼ90%のKO率です。
一方のウーゴ・ルイスも38戦35勝32KO3敗ですから全くひけをとりません。
ウーゴ・ルイスは2012年12月に亀田興毅と対戦し、2-1で判定負けしていますね。この頃は亀田もまだそこそこの実力がありました。相変わらずの写真判定とはいえ、強打のルイスと五分のボクシングができたわけですから。でも、試合内容は全く覚えていません。
前回の試合で、浜田さんが「ウーゴ・ルイスは打たれ弱い」と言ってましたが、フリオ・セハも同様だと思います。
試合が始まって10秒ちょっと、セハが放った不用意な左ジャブを外し、ルイスが左ボディから右のストレートをカウンターで決めています。
素晴らしいワンツーでした。これをもらったら誰でもダウンするでしょうけど、体がまだほぐれていないセハのダメージは深刻でした。
(セハの左を外し、左ボディから会心の右リストレート)
セハはなんとか立ち上がりましたが、倒れたときに右足をひねったのか、足が痛そうです。試合は再開されましたが、セハはもう戦える状態ではありませんでしたから、ルイスが畳みかけると、レフリーがすぐにストップしました。
どうやらこの時に足首を骨折したようです。
51秒は世界Sバンタム級タイトルマッチでは最短記らしいですよ。
(倒れたときに右足首をひねっていますね)
(もう立っているのが精いっぱいのセハ)
ラバーマッチは?
私は基本的に再戦とかは嫌いなんですが、この二人に限ってはラバーマッチも見てみたい!と思いましたね。
ものすごくかみ合います。ダイレクトは無理にしても、年内に是非もう一度対戦してほしいカードです。ラバーマッチもKO決着必至ですよ。
そういえば、マニー・パッキャオVSティモシー・ブラッドリーもラバーマッチですね。でもこちらは最悪です。判定決着必至ですから。しかもクリーンヒットのない凡戦です。
ウーゴ・ルイスはカール・フランプトンとの対戦を希望してるようですが、これはフランプトンが一枚も二枚も上でしょう。
しかし、同じ階級の和氣慎吾にとってはルイスもセハも危険な相手ですね。