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レイ・バルガス(メキシコ)VSクリスチャン・エスキベル(メキシコ)
Sバンタム級8回戦(2016年2月27日)
(出典:WOWOW)
クリスチャン・エスキベルは2011年11月に山中慎介とWBC世界バンタム級王座決定戦で対戦し、11ラウンドTKOで敗れています。懐かしい名前です。
まだ現役でボクシングをやってたんですね。
このエスキベルからレイ・バルガスの実力を測るにはちょっと時間が経ちすぎてますね。4年以上前ですから。
バルガスは長身でアマチュア経験が豊富な、完成されたボクサーという感じです。しかし、25戦全勝20KOの戦績ほどはパンチ力はないと思います。
試合は初回からバルガスが圧倒。ジャブも長くて速くボディブローもうまい。そして、とにかく手数が多いので、エスキベルは防御するので精いっぱいの状態です。
2ラウンドに入っても展開は全く変わらず、バルガスの左ボディ、右ボディ、そして速射砲のようなパンチのコンビネーションも完璧です。
パンチもかなり強そうなのですが、それほどエスキベルにダメージは感じられず、見た目ほどキレはなのかもしれません。
そして3ラウンド。バルガスの攻撃が一方的になったところで、セコンドがギブアップのタオルを振り、ストップかと思いきやこれがなかなかレフリーの目に入らず、仕方なくセコンドがリングの中にまで入ってきてようやくレフリーが試合を止めました。
このまま試合を続行してもエスキベルに勝機はなかったでしょうが、それほどダメージがあるようには見えませんでした。
(結局エスキベルは最後まで防御以外何もしていないかもしれません)
(最初はリングの外から降っていましたが、レフリーがなかなか気が付きません)
バルガスはWBCの1位にランクしています。
WBCのチャンピオンはウーゴ・ルイスです。面白そうなカードですよ。
それにしても、Sバンタム級も強豪がひしめいていますね。
チャンピオンはカール・フランプトン、ノニト・ドネア、ウーゴ・ルイス。フランプトンに負けましたが、スコット・クイッグはドネアより強いかもしれません。
フィリピンのアルバート・バカラもかなり強いらしいですよ。そしてフリオ・セハ、ギジェルモ・リゴンドー。
和氣慎吾もこれから大変です。
レナン・セント・ジャスト(カナダ)VSフランシス・ラフレニール(カナダ)
IBFインターナショナルミドル級王座決定戦(2016年1月30日)
ジャストが良かったのは1ラウンドだけでした。
2ラウンドからはプレッシャーをかけて前に出るラフレニールのラフファイトにてこずり、全くサウスポーの利点を生かしたボクシングができません。
頭突きありローブローありの乱打戦。両者接近してのまさに消耗戦です。
ジャストが一番ダメージを受けたのは、ラフレニールの頭突きだったと思います。
ラフレニールのパンチはほとんどナックルの返らないオープンブローですから、このパンチではジャストにもダメージを与えることができません。
ジャストが時折返すパンチの方がきれがあり、ラフレニールも結構ダメージを蓄積していたのですが、この消耗戦にはさすがに43歳のジャストは疲労困憊。
結局、頭突きとともに打ってくるラフレニールのオープンブローにポイントは流れます。
おそらくジャストが途中でギブアップすると思われましたが、試合は意外にも判定に持ち込まれ、3-0でラフレニールがタイトルを手にしました。
まあ、ひどい試合でしたね。