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216.Sウェルター級でのテストマッチ 亀海VSグルぺ
Sウェルター級10回戦
亀海喜寛VSネルソン・グルぺ(フィリピン)
(出典:日テレG+)
亀海も32歳、なんとしても世界を狙うために、階級を上げて再挑戦する構えのようです。
さすがにこのクラスになるとタイの観光ボクサーもいないので、今回はフィリピン6位のグルぺが相手。
22歳で13戦8勝3KO5敗。テストには手ごろな軽い相手ですね。
結構危険なアッパーを振ってくる
さすがフィリピンの若手です。生きはいいですね。時折打つアッパーはなかなかの威力が感じられました。とにかく思い切って振ってくるので、まともにもらったら危険です。
対する亀海はいつものように体を柔らかく使い、ボディブローで対抗します。
このボディ攻撃は早くにも2回に効果が表れます。
力の違いを見せつける
相手の攻撃を見切った亀海は、得意の左ボディでまずダウンを奪いました。
グルぺはもう、結構効いていて、若干戦意喪失気味です。
フィニッシュの右フックは圧巻でしたね。これ以上ないタイミングで「これは立てない」と、当たった瞬間にわかるような豪快できれのあるパンチでした。
(出典:日テレG+)
ボディブローはうまいですね。右フックはジャストタイミングでした。
ウェルター級とSウエルター級
これで間違いなく亀海はSウェルター級に上げてくるでしょう。
あくまで私の個人的な感覚ですが、世界的に見て、ウェルター級に比べるとSウェルター級は若干選手のレベルが低いというか、層が薄いような気がします。
ミドル級とSミドル級ほどの差はないにしても、チャンスはウェルター級より広がるのではないでしょうか。
問題は175㎝の亀海のフィジカル面です。
30戦26勝23KO3敗1分、の戦績ほど亀海に世界に通用するパンチ力はありません。
ロバート・ゲレロにもアルフォンソ・ゴメスにも全く通用しませんでした。
かといってスピードがあるタイプではありません。
柔らかい身のこなしと、当て勘のよさ、さてこれだけで大丈夫でしょうか。
とりあえず、東洋太平洋チャンピオンのデニス・ローレンテ(フィリピン)と対戦してみてはいかがでしょう。これに勝てたらすごいです。