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■中澤の真価が問われる相手
Sバンタム級10回戦
中澤奨VSシルベスター・ロペス(フィリピン)
ロペスは東洋太平洋バンタム級5位でSバンタム級9位の中澤より格上です。
また、過去に佐藤洋太さんの世界タイトルに挑戦した経歴(2012年7月)があり、24勝のうち18KOのハードパンチャーです。危険な相手ですね。
同じアマチュアエリートながら、友人の怪物井上尚弥に大きく水をあけられた中澤としては、ここはどうしてもスッキリ勝って世界へつなげたいところでしょう。
■2ラウンドにいきなりダウン
ロペスの左フックをもらい、早くもダウンを喫しましたが、落ち着いて立ち上がり相手の追撃をうまくかわしました。
佐藤洋太さんいわく「鉄球のようなパンチ」
しかし、辰吉ジュニアのあと、中澤の動きを見たら、その速さうまさは雲泥の差がありますね。4回戦と10回戦でこれほど差があるとは、驚きですし、辰吉の克服すべき課題は計り知れないな、と実感しました。
■圧巻の7ラウンド
中澤は相手の強打をものともせず、強いパンチを打ち込みます。左も右もいい角度で打ちますし、スピードもパワーも十分感じられました。相手のパンチを被弾する距離でも思い切りよくパンチを打つので、見ていて気持ちがいいです。
最終回もスピードで圧倒し、上体の動きもよく、文句なしの判定勝ちをおさめました。
さすがアマチュアのエリートだけあって、完成度の高いボクシングをします。
将来が楽しみなボクサーです。