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WOWOWエキサイトマッチ観戦記・その6
12月22日に放送された総集編から、目についた選手を拾ってみました。
◆キース・サーマン
強い!と感心したのが17位にランクされたWBA世界ウエルター級チャンピオンのキース・サーマンです。動きは素早いしパンチも切れる、何より相手の動きを見切っているボクシングセンスはかなりレベルが高いですね。
◆ワシル・ロマチェンコ
16位のワシル・ロマチェンコの動きは相変わらず素晴らしいですね。特に足の動きは秀逸です。もう少しパンチ力があったら…まあきりがないですけど。
ぜひ、近いうちにドネアを倒したニコラス・ウオータースとやってほしいと思います。
◆オルランド・サリドVSターサック・ゴーキャットジム
11位に登場したWBO世界Sフェザー級王座決定戦、オルランド・サリドVSターサック・ゴーキャットジムの試合は、私は個人的には年間最高試合だと思っています。
2ラウンドでサリドがダウンしたときは、これは早いな、ターサックのパンチはKO率以上の破壊力がある、と迂闊にも試合の行方を見切っていました。
ところが、4ラウンドに今度はターサックがダウン。でまた5ラウンドはサリドが、7ランドにはターサックが、と、もうダウンの応酬で、サリドのしぶとさにびっくり仰天でした。
最後はサリドがターサックをKOで仕留めましたが、さすがロマチェンコに勝っただけのことはありますね。でも12敗もしてるんですよ。不思議なボクサーですね。
ターサックのパンチは危険ですね。内山も三浦も気を付けないとやられますよ。
10位以内の試合は有名な選手が登場するというだけで、機会あるごとに何度も放送されていて新鮮味がないということもあるのか、試合内容はそれほど素晴らしいとは思いませんでした。
◆ウラジミール・クリチコのダーティさ
最後に、ウラジミール・クリチコのボクシングのダーティさに苦言を呈しておきます。彼はほんとに汚いボクシングをしますね。上にかぶさったり、頭の後ろを打ったり、一番目についたのが、パンチを当てた後、肩とかグローブで相手を押し倒す行為です。これで相手はパンチ以上にダメージを受けているような気がします。「博士」なんですから、もうちょっとクリーンなファイトを期待します。
それと彼の試合を見てると、KOが絶対面白とは限らないんだな、と思ってしまいました。彼のKOする試合はなぜかも面白くないんです。クリチコの試合にはボクシングの醍醐味を感じません。