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これはやっぱり井上尚弥でしょう。
相手は百戦錬磨のオマール・ナルバエス。
ナルバエスの試合はWOWOWで何回か見ているはずなんですが、全く印象に残っていません。そこでユーチューブで久高寛之とのタイトルマッチ(2013年8月)を見て、少し研究してみました。
Omar Narvaez vs Hiroyuki Hisataka 久高寛之 – YouTube
とにかく手数が多い選手ですね。いやになるくらいしつこく打ってきます。サウスポーですから右のジャブはもちろんのこと、左のストレートもスムーズに自然に打ってくるので、久高はこれを何度も、もらっていました。
パンチにスピードはないし、パワーも感じられないのですが、回を追うごとにしつこくなるので、根負けしてしまいそうになりますね。
そしてボディーブローが左右ともうまいし、結構効果的で、久高はこれで体力を消耗し動きを封じられ、サンドバック状態になってストップされたと思います。
◆さて、井上はどう戦うのか
出入りの速いボクシングをしないと、相手の術中にはまってしまいかねません。相手がサウスポーなので接近するほうがやり易いとは思いますが、接近すると左右のボディーブローがしつこく飛んでくるし、離れると左ストレートをもらってしまうでしょう。ナルバエスは、背は低いですがリーチはかなり長いので、離れるなら距離の見極めが大事ですね。
◆問題は後半です
39歳ながらナルバエスのスタミナは井上と遜色ないか、ひょっとしたら上かもしれません。回を追うごとにしつこくなりますから、出入りの速いボクシングでどこまで効果的なパンチを当てることができるかが勝利のポイントになります。
ガードは長いリーチでがっちりカバーして、しかもボディーまでしっかり隠れますから、パワーで対抗するしかないでしょうね。
スピードとパワーでどこまでナルバエスを圧倒できるか、そこが勝敗の分かれ目です。
一挙に2階級も上げた影響が凶とでるか吉とでるか。
わたしは、「吉」とでると読んでいます。相手にパワーとスピードがそれほどないので、2階級上げても井上の良さは消えないでしょう。むしろパワーアップ効果の期待の方が大きいと思います。
井上ならやってくれるでしょう!