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ジュリアン・ウィリアムス(アメリカ)VSジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)
WBAスーパー・IBF世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2020年1月18日)
ウィリアムスは、30戦27勝16KO1敗1分け1NC、29歳。178cm。
昨年5月に、無敗のジャレット・ハードからタイトルを奪いました。
ロサリオは、21戦19勝13KO1敗1分け、24歳。IBF5位。180cm。
無名の新鋭。掛け率は何と25対1と、圧倒的に不利の予想です。
試合経過)
1R)ロサリオが大きく見える
ロサリオが一回り大きく見えますね。ロサリオが前に出て、ウィリアムスは左ジャブで迎え撃ちます。ロサリオはプレッシャーをかけますが、手数ではウィリアムスの方が多かったと思います。
2R)ロサリオの右カウンターがヒット
このラウンドもロサリオが前に出ます。ウィリアムスはその土終わりにワンツーを放ちます。ラウンド後半は、ウィリアムスが前に出ます。しかし、下がりながらのロサリオのアッパーがヒット。
どうやら、ウィリアムスが左目のあたりをカットしたようです。終盤は、ロサリオの右がカウンターでウィリアムスをとらえます。ウィリアムスの動きが止まります。さらにゴング間際に、ロサリオのワンツーがヒットし、ウィリアムスの動きがおかしくなったところで、ゴング。
3R)ロサリオがペースを握る
ロサリオがプレッシャーをかけ、ワンツーを放ちます。ウィリアムスも応戦しますが、やや押されている感じがします。ウィリアムスの右ストレートもロサリオはボディワークでパンチを殺しています。
明らかにロサリオがペースを握っている感じです。ウィリアムスはダメージを引きずっているのか、パワーで押されています。
4R)ロサリオに余裕が
じわじわと前に出て、プレッシャーをかけるロサリオに対して、ウィリアムスもパンチを返しますが、パワーで押されて見映えが悪いですね。それと、ロサリオの左ジャブが結構、ウィリアムスの顔面をとらえています。
チャンピオン、苦しくなってきましたよ。口が開いて、少し息があがってきています。必死に前に出て応戦していますが、ロサリオに余裕が感じられます。
5R)ロサリオがとどめの右アッパー
ウィリアムスが流れを変えようと、前に出てパンチを放ちます。しかし、ロサリオもこの回は強いパンチを返してきます。ロサリオの左アッパーでウィリアムスの顎が上がります。解説陣が揃って「効いた!」。
ここからロサリオをが連打を畳みかけます。ウィリアムスは大ピンチ!グロッキーのウィリアムスにロサリオが強引にパンチを放ち、ウィリアムスがダウンしますが、これはスリップ。しかし、チャンピオンのダメージは深刻です。スリップダウンから立ち上がるのに随分時間がかかりました。
そして、狙いすましたロサリオの右アッパーから返しの左フックで、ウィリアムスがロープに飛ばされ、レフリーがすぐに試合をストップしました。
伏兵ロサリオがまさかの5RTKO勝ちで、一気に二つのタイトルを手に入れました。
「わしボク」節穴の「目」
フィジカルの強さ
ロサリオは、パンチにそれほどスピードはなさそうですが、フィジカル面での強さがありますね。それと、意外にボディワークが巧みで、パンチをうまく殺しています。ウィリアムスにとっては、凱旋試合で圧勝する予定が、大きな誤算でしたね。
確実に強くなっている
この二人は、同じ相手と戦っています。2017年にナザリエル・ガリモアにウィリアムスは6RTKO勝ちしていますが、ロサリオは6RTKO負けしています。ロサリオの唯一の1敗ですが、この頃に比べると格段にレベルアップしていますね。
S・ウェルター級トップテン
この階級も強豪が揃っています。あえて順位をつけると…
1位 ジャーメル。チャーロ(アメリカ) WBC王者
2位 ケル・ブルック(イギリス) WBC10位
3位 エリクソン・ルビン(アメリカ) WBC1位
4位 ジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国) WBA・IBF王者
5位 ジュリアン・ウィリアムス(アメリカ) 前WBA・IBF王者
6位 ジャレット・ハード(アメリカ) WBA1位
7位 エディスランディ・ララ(キューバ) WBA王者
8位 ミッシェル・ソロ(フランス)WBAゴールド王者
9位 カルロス・アダメス(ドミニカ共和国) WBC6位
10位 パトリック・テシェイラ(ブラジル) WBO王者