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クリス・コルバート(アメリカ)VSジェスレル・コラレス(パナマ)

WBA暫定S・フェザー級王座決定戦(2020年1月18日)
コルバートは、13戦全勝5KO、21歳。WBA3位。172cm。
コルバートの詳細については「ボクシングマガジン3月号」の62ページに紹介されています。
コラレスは、27戦23勝9KO3敗1NC、28歳のスイッチヒッター。WBA10位。168cm。
2016年に内山高志さんからタイトルを奪い、2017年にアルベルト・マチャドにTKO負けして、王座から陥落しています。
試合経過)

スピードVS変則
変則ボクサーのコラレスは、サウスポーに構えています。両選手ともスピードがありますね。ディフェンスの勘も抜群です。コルバートも時折、スイッチしますが、基本的には右構えです。
序盤はけん制し合って手数も少なく、クリーンヒットがほとんどありません。4ラウンド辺りから、コルバートが積極的に手を出し、徐々にペースを支配し始めます。それにしても、コラレスの変則スタイルはやり難そうです。
中盤からコルバートがテンポアップ
積極的に前に出て、パンチを放つのはコルバート。コラレスはそのうち終わりを狙ってます。しかし、コルバートもパンチを見切られ、クリーンヒットはほとんどありません。
時折、コラレスがいきなりの左を打ち込みますが、これもヒットしません。退屈なラウンドが続きます。ジョー小泉さんなら、「余談ですが…」なんて言いながら、面白い話をしてくれるかもしれません。
コルバートはテンポアップしてきていますが、コラレスも変則的なタイミングでパンチを打ち込んでくるので、なかなかリズムに乗れません。ジャッジ泣かせのラウンドが続きます。
見た目の派手さはコルバートですが
コルバートが先手先手でパンチを放ち、やや後手に回っている感じのコラレスですが、クリーンヒットでは上回っているかもしれません。しかし、手数が少なすぎて、印象は悪いですね。
コラレスはホントにやり難そうな選手ですが、コルバートもなかなかの曲者ですね。とにかく、二人ともディフェンス勘が良すぎて、お互いクリーンヒットがほとんどありません。
10ラウンドにコラレスがダウン
10ラウンド、1分過ぎ、もみ合ってコラレスの足がそろったところへ、タイミングよくコルバートの左フックが当たり、スリップ気味ですが、ダウンを奪いました。コラレスにダメージは全くなさそうです。
このあたりから、かなり距離が近くなり、お互いのパンチが交錯するようになってきます。前に出てパンチを放つコルバートの方が、見映えはいいですね。ダウンを奪ったコルバートに、余裕が出てきました。
コラレスは最後まで流れを変えることが出来ず、12ラウンドを消化しました。
判定は3-0(117,110、117-110、116-112)でコルバートがタイトルを獲得しました。
「わしボク」の節穴の「目」
「わしボク」が一番嫌いなタイプ
負けた変則ボクサーのコラレスはもちろんですが、コルバートも実に詰まらないボクシングをしますね。これから挑戦する選手も、噛み合わないと思いますよ。
退屈極まりない12ラウンドでしたね。コルバートはそう簡単に負けることはないでしょうが、人気はでないでしょうね。こういうのを「玄人好み」というのでしょうが、「わしボク」は、素人好みのボクサーが好物です。
コラレスは世界戦線から脱落
これで、大嫌いなコラレスは世界戦線から大きく後退することになります。脱落といっていいでしょう。この選手とやりたいと思うボクサーは少ないでしょうから、再浮上のチャンスはほとんどないと思います。