「わしボク」月間最高試合候補。エフェ・アジャバがダウンの応酬の末、5RKO勝ち VSイアゴ・キラッツィー

エフェ・アジャバ(ナイジェリア)VSイアゴ・キラッツィー(ジョージア)

(出典:WOWOW)
(出典:WOWOW)

ヘビー級10回戦(2019年12月21日)

アジャバは、11戦全勝9KO、25歳。WBC18位。198cm(リーチ223cm)

リオ五輪出場のオリンピアン。ここまで全勝のホープです。体格も世界のトップクラスにひけをとりません。

キラッツィーは、31戦26勝18KO4敗1分け、33歳。192cm(リーチ200cm)

元WBAインターコンチネンタルクルーザー級王者。

試合経過)

(出典:WOWOW)

1R)じっくり攻めるアジャバ

アジャバが左ジャブを突いて前に出ます。キラッツィーは左を伸ばして、やや変則な構えです。アジャバは右の打ち下ろしを狙っています。距離はあっていますね。軽くヒットしています。

じかし、徐々にキラッツィーも、この右に反応してきていますね。アジャバのパンチをのけぞるように避けます。

2R)アジャバが右ストレートでダウンを奪う

アジャバのプレッシャーが少し強くなりました。左ジャブを突きながら、丁寧なボクシングをします。しかし、ガードはやや甘いですね。単調なリズを読まれ、キラッツィーの右カウンターが危ないタイミングで、ヒットします。

1分すぎたところで、キラッツィーが連打を畳みかけます。しかし、応戦するキラッツィーの右フックが、アジャバの顎をとらえました。アジャバは、この右フックに反応できいない感じです。

ラウンド後半、アジャバが反撃に転じます。そして、左ジャブから右の打ち下ろしが軽くヒットしました。さらに強引に、左右のストレート叩き込みますが、ややスピード不足ですね。

アジャバが長いワンツーを突いて前に出ます。さらに左ジャブから右ストレートを抜群のタイミングで打ち込み、キラッツィーがダウン!これは強烈です。

一瞬大の字になりましたが、辛うじて立ち上がってきます。かなりダメージがありますね。アジャバがワンツーで攻め立てますが、キラッツィーは何とか耐え抜きます。

3R)今度はアジャバがダウン

アジャバが倒しに行きます。右ストレートが何度かキラッツィーをとらえますが、キラッツィーは何とか持ちこたえます。まだ、キラッツィーはダメージが残っていますよ。しかし、アジャバもラウンド後半は、キラッツィーの右のカウンターを警戒し、やや慎重になります。

2分過ぎに、またアジャバの右がヒットし、キラッツィーが大きく体勢を崩します。しかし今度は、フラフラになりながらも応戦する、キラッツィーの右のカウンターがアジャバの顎をとらえ、アジャバがダウンします。

アジャバは相手が効いているので、不用意に入っていったところを狙われましたね。立ってきたアジャバもかなりダメージがありますよ。大変な試合になってきましたね。さすがヘビー級です。

4R)お互い小休止

アジャバが体勢を立て直すように、左ジャブを突いて前に出ます。お互いのパンチが交錯するスリリングな打ち合いですが、パンチのキレはキラッツィーの方があるように見えます。

アジャバは右の打ち下ろしを再三放ちますが、いずれも浅いですね。かなりキラッツィーの右のカウンターを警戒しています。このラウンドはお互い、ダメージの回復を図った感じですね。

5R)アジャバがレフリーストップでKO勝ち

アジャバが左ジャブを右ストレートを放ちます。前の回よりかなり手数が増えてきました。しかし、応戦するキラッツィーの右もスリル満点です。

アジャバのワンツー、左アッパーが再三キラッツィーの顎をとらえますが、キラッツィーも思い切った右フックで応戦します。しかし、キラッツィーの反撃機もここまで。アジャバが狙いすましたワンツーを叩き込むと、キラッツィーが2度目のダウンを喫します。

さすがにこれは立てないと思いましたが、キラッツィーはカウント9で立ってきました。倒しに行くアジャバのパンチに、キラッツィーは何度も上体をふらつかせ、ついにレフリーが試合をストップしました。

「わしボク」の節穴「目」

これは月間最高試合候補

あっさり、アジャバのワンツーで試合が決まったかと思いましたが、キラッツィーのしぶとさには恐れ入りました。しかも、フラフラになりながらもかなり危ないタイミングで、右のカウンターを放ってきます。

この落とし穴にアジャバは見事にはまりましたね。下手すると逆転KOもあり得ましたが、最後は地力の違いが、勝敗を分けました。アジャバのワンツーは実にスムーズに放ち、スピードもそれほどなさそうに見えますが、タイミングが抜群なんですね。

倒し倒され。これは「わしボク」の大好きな展開です。今のところ「月間最高試合」候補です。

前途多難なオリンピアン

このオリンピアン、攻めがやや雑で、ディフェンスの勘が鈍いですね。自分のペースで試合を進めているときは、抜群の強さを見せますが、ペースを乱されると脆さを露呈します。攻めもやや単調で、これでは相手に読まれてカウンターの餌食になってしまいます。終盤見せたアッパーをもっと活用すべきですね。

体格も恵まれており、右ストレートも破壊力抜群ですが、世界戦線に顔を出すには、あと2~3年はかかるでしょう。それまで、挫折せずに順調に勝利を詰み重ねたらの話ですが。

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