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フランシスコ・バルガス(メキシコ)VSミゲール・ベルチェルト(メキシコ)
WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ(2017年1月29日)日本時間
(出典:WOWOW)
バルガスは25戦23勝17KO2分け、32歳。
一昨年、三浦と大激戦を演じて、TKO勝ちでタイトルを獲得し、これが2度目の防衛戦です。
ベルチェルトは31戦30勝27KO1敗、現在WBC7位です。
WBOの暫定タイトルを保持していましたが、返上しターゲットをバルガスに変更しました。
なにせWBOの王者は、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)ですからね。
勝者は、日本の三浦隆司の挑戦を受けることになります。
試合経過
1R)
ベルチェルトはいい体をしていますね。
お互いジャブの差し合いで始まりました。バルガスの方が左ジャブが速いかな~。でも、ベルチェルトもいいパンチを打ち返します。
やや手数はバルガスですが、ベルチェルトも連打で応戦しています。
2R)
バルガスが前に出ます。しかし、ベルチェルトも左ジャブが多彩ですね。
ベルチェルトのいい左右パンチがヒットしました。バルガスは少しガードが甘いようです。安易に打たせすぎます。
この回は、ベルチェルトの攻勢が目立ちました。
3R)
ベルチェルトの連打がバルガスを追いつめます。ベルチェルトは好戦的ですね。しかも手数が多い。
ベルチェルトの攻撃は単発で終わらないのがいいですね。バルガスも反撃しますが、ベルチェルトはパンチの回転が速い。
4R)
ベルチェルトは予想以上に強いですね。
ベルチェルトがハイペースで攻めます。このペースで最後まで持つのでしょうか。ジョー小泉さんも心配しています。
バルガスも必死で反撃しますが、ベルチェルトの方が打ち勝っています。
終盤、バルガスがボディで応戦しましたが、このラウンドもベルチェルトでしょう。
5R)
ベルチェルトは少しペースダウンしました。すかさずバルガスが反撃します。
6R)
試合開始直後に、レフリーがバルガスの傷をドクターにチェックさせます。えっ、ドクターがリングに入ってきましたよ。
(1回目のドクターチェック。バルガスは少し打たせすぎです)
前半はバルガスが攻勢をかけますが、中盤からベルチェルトも応戦してきました。
終盤、バルガスが、ベルチェルトの連打にさらされます。
7R)
試合は後半戦に入りました。ベルチェルトのスタミナがカギですね。
この回はバルガスの攻勢が目立ちます。
バルガスがいいボディブローをヒットしました。
8R)
バルガスもしぶといですね。
また、攻勢に出ました。
しかし、後半ベルチェルトも反撃してきます。バルガスも負けじと応戦。すごい打撃戦です。
9R)
お互いに手数が衰えません。
しかし、さすがのバルガスも少しスピードが落ちてきました。
2回目のドクターチェックが入りました。かなりバルガスの出血がひどいですね。
(このままだとストップされるかも知れませんね)
ベルチェルトが連打を畳みかけましたが、バルガスはなんとか持ちこたえました。
10R)
ストップが近いかもしれません。また、ドクターチェックが入りました。これで3回目です。深刻な雰囲気ですね。
(これ以上傷が深くなるとストップかもしれません)
三浦の相手はベルチェルトになりそうな流れです。
ベルチェルトは様子を見ていますね。軽いパンチでポイントを奪い判定勝利か、それとも連打でストップを狙っているのか。
さすがの激戦王、バルガスもう余力がなさそうです。
終盤、バルガスはあわやストップかなという場面もありました。
ジョー小泉さんいわく「ストップしないのはバルガスがチャンピオンだから」ということです。
11R)
ベルチェルトが勝負に出ましたね。バルガスは1発カウンターを狙いしかありません。
しかし、ついにベルチェルトが連打をまとめて、レフリーがストップしました。
(バルガスがついに力尽きました)
このストップは仕方がないでしょう。
ベルチェルトが11RTKOで王座を獲得しました。
なんと、三浦隆司の相手はベルチェルトです!
この日のバルガスはあまりにも打たせすぎましたね。
激戦のダメージが、完全に回復していなかったのかもしれません。
ベルチェルトは一発パンチはないものの、連打で畳みかける攻撃はやっかいですね。
三浦にとっては、バルガスの方が良かったような気がします。