ガブリエル・フローレス(アメリカ)VSサルバドール・ブリセノ(メキシコ)
ライト級8回戦(2019年6月8日)
フローレスは、13戦全勝6KO、19歳。
17歳でプロデビューし、13連勝中のホープです。ライト級にしては、ちょっとKO率が物足りない感じはしますね。
ブリセノは、18戦15勝9KO3敗、24歳。
元WBC中米S・フェザー級チャンピオン。 身長178㎝の長身ボクサーです。
1R)
フローレスはいい構えをしてますね。ブリセノの長いジャブをしっかり外しています。左ジャブは速いんですが、フックはもっと鋭角に打った方が威力が増すと思います。
2R)
ブリセノ方がパワーはありそうですね。しかし、ブリセノの動きが止まると、フローレスのコンビネーションがヒットします。パンチの回転も速いですね。右の距離も合ってきた感じです。そしてブリセノのワンツーもほとんど見切ってきました。
3R)
フローレスがブリセノの打ち終わりにパンチを決めます。ブリセノの得意の(おそらく)アッパーもきわどくかわしています。しかし、終始、前出てプレッシャーをかけているのはブリセノです。ブリセノが止まると、フローレスが思い切ってステップインし、ワンツーを放ちます。フローレスのいきなりの右ストレートが結構ヒットします。
4R)
ブリセノがプレッシャーをかけますが、フローレスが左ジャブに連打で応戦します。ブリセノのパンチはフローレスの柔らかいボディワークに阻まれ、ほとんどヒットしません。フローレスのストレートはキレがありますが、フックは今一つですね。ラウンド終盤、ブリセノの左ボディがヒットし、フローレスが少し嫌な顔をしました。
5R)
ブリセノがプレッシャーを強めてきました。またブリセノの長い左ボディが決まりました。フローレスがブリセノの打ち終わりに左をヒットしますが、ややブリセノのパワーに押され気味です。フローセスのガードもやや雑になってきました。ブリセノの左ボディブローが効果的ですね。
6R)
ブリセノがかなり強めにパンチを放ってきました。フローレスが左拳を振るしぐさをした途端、解説の西岡さんが「フローレス、今、左手を痛めましたね」。ブリセノのボディブローがいいですね。フローレスはちょっと苦しくなってきました。心なしか左ジャブに鋭さがなくなってきたように見えます。しかし、ブリセノもやや疲れたのか、それほど強引に攻めてきません。
7R)
フローレスのパンチにキレが戻ってきました。しかし、左拳を振るしぐさを見ると、やはり痛めているのでしょうね。ブリセノの得意のアッパーがヒット。このラウンドは、ブリセノもそれほどプレッシャーをかけて前に出ません。お互いやや手数が減ってきた感じです。ラウンド終盤、フローレスが思い切ったコンビネーションを放ちました。
8R)
ブリセノがまた強めにプレッシャーをかけて前に出ます。フローレスも歯を食いしばってワンツーで応戦します。しかし、後半はブリセノも疲れたのか、手数が減ってきました。終盤は、ブリセノのパンチに合わせて、フローレスが大きな右フックをヒットさせます。
判定は3-0(79-73、78-74、78-74)でフローレスが判定勝ちで連勝をキープ。
しかし「わしボク」は、フローレスは階級を下げた方がいいような気がします。ライト級ではまだ体に余裕があるように見えますし、とにかくパワー不足です。まだ、19歳ですからこれから体が大きくなるでしょうが、しばらくはS・フェザー級て戦った方が、もっと力を発揮できると思います。いずれにしても、世界戦線に登場するまでには、かなり時間がかかるでしょうね。