オスカル・バルデスが無敗の新鋭を仕留めきれず(WBOフェザー級タイトルマッチ) VSジェイソン・サンチェス

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目次

オスカル・バルデス(メキシコ)VSジェイソン・サンチェス(アメリカ)

(出典:WOWOW)

WBO世界フェザー級タイトルマッチ(2019年6月8日)

バルデスは、25戦全勝20KO、28歳。6度目の防衛戦です。

KO率80%の強打者。相手は無敗ですが、ランキング11位の新鋭です。あっさり倒してレオ・サンタクルスとの統一戦を実現してほしいですね。

サンチェスは、14戦全勝7KO、24歳。WBO11位。

WBOユース王座を獲得した試合が、唯一の10回戦という新鋭です。

試合経過)

1R)

数字上では体格はほぼ同じなんですが、サンチェス方がややガッチリしているように見えますね。サンチェスはかなり力みが感じられます。しかし、両者ともガードが堅いですね。サンチェスがかなり積極的に、そして力任せにパンチを放っています。バルデスは左ジャブで冷静に対処します。

2R)

サンチェスはパワーがありますね。結構思いっきりパンチを振ってきます。しかし、バルデスがじわじわとプレッシャーをかけ始めます。バルデスの左ジャブが的確にサンチェスの顎をとらえます。バルデスの左フックもタイミングよくヒットしてます。

3R)

サンチェスもバルデスの打ち終わりに左フックをかぶせてきます。それにしてもサンチェスは、どのパンチもかなり力を込めて打ってきますね。この回はサンチェスが、前に出るシーンが目立ちます。ただ、ディフェンスのうまいバルデスのボディワークとバックステップに、ほとんどのパンチが外されてしまいます。そして、バルデスの的確な左ジャブ、フック、さらに終盤はボディへもヒット。

4R)

サンチェスが積極的に前に出てパンチを放ちますが、バルデスの的確な左ジャブで後退させられます。この回はバルデスの手数が少し増えてきました。中盤は結構危険なタイミングで、お互いのパンチが交錯しますが、やはりバルデスのパンチの方が的確ですね。終盤、バルデスの左フックがカウンター気味にヒットしました。かなりタイミングがあってきましたね。

5R)

開始早々、バルデスの左ロングフックがサンチェスの顎を見事にとらえ、ダウンを奪います。

(かなり強烈なロングフックでしたが)

かなり強烈に見えましたが、サンチェスはすぐに立ってきて、カウント8で試合再開。バルデスが追撃すると、サンチェスは足を踏ん張って応戦します。あまりダメージがないと見たバルデスは、それほど深追いはしません。

6R)

バルデスが的確な左で、試合をコントロールしています。しかし、時折、サンチェスは大きな右を打ち終わりにかぶせてきます。この回もバルデスは軽いパンチで、的確にパンチをヒットしていますが、思い切った攻勢はかけません。サンチェスにはダウンのダメージは感じられません。それと、パワーはサンチェスの方がありますね。

7R)

バルデスが左ジャブでサンチェスを追いつめ、強烈な右ロングフックを打ち抜きましたが、サンチェスはタフですね。全く動きは変わりません。バルデスの左フックもタイミングよくヒットしますが、構わず反撃してきます。バルデスもこの回はかなり力を込めてパンチを振っています。勝負に出た感じがします。しかし、終盤は、打ち疲れたバルデスがサンチェスに攻め込まれます。

8R)

バルデスの的確な左ジャブが何度もサンチェスの顎を跳ね上げますが、サンチェスはお構いなしに反撃してきます。中盤、5Rにダウンを奪ったバルデスの鋭い左ロングフックが、サンチェスの顎をとらえますが、サンチェスの動きは全く変わりません。バルデスの左右のフックがタイミングよくヒットしても、サンチェスは顔色一つ変えず?応戦してきます。

9R)

序盤にまたバルデスの強烈な右がヒットしましたが、 やや浅かったようです。再三バルデスの左フックがヒットしても、終盤はサンチェスが打ち疲れたバルデスに襲い掛かります。

10R)

サンチェスは完全にバルデスのパンチに慣れてきましたね。やや疲れの見えるバルデスに対して、サンチェスの動きは変わりません。相変わらず、力一杯パンチを放ってきます。パンチの的確性ではバルデスですが、攻勢という面では、サンチェスですね。

11R)

11ラウンドに入っても、サンチェスは元気ですね。思いっきり左右のパンチをボディに放ってきます。バルデスの左ジャブは相変わらず的確ですが、サンチェスはお構いなしに前に出てパンチを放ってきます。バルデスの右フックはやや握りが甘い感じです。中盤、バルデスが少し強めにパンチを放ち攻勢をかけましたが、サンチェスも負けずに応戦します。サンチェスの左ボディがヒット。解説の浜田さんの「ナイスボディ、ナイスボディ」の連呼がでました。

12R)

サンチェスが勝負に出ます。バルデスのパンチもかなり大振りになってきました。バルデスの左フックでサンチェスが後退しますが、負けじと左ボディを返します。バルデスもこの回はかなり強めに左ジャブを打ってきます。そしてラウンド中盤、バルデスの渾身の右フックがカウンターでヒットし、サンチェスが足をバタつかせます。バルデスが一気に畳みかけますが、サンチェスは回復が速いですね。完全に倒しに来たバルデスの猛攻を、最後まで耐え抜きました。

判定は3-0(117-110,118-109,118-109)で、バルデスが6度目の防衛に成功しました。

バルデスは小気味いいボクシングをしますね。当て勘が抜群にいいので、見ていて気持ちがいいです。しかし、サンチェスは打たれ強かったですね~バルデスのパンチが軽く感じました。

バルデスは後半やや疲れたものの、最後まで倒しに行く姿勢は素晴らしいと思います。是非、レオ・サンタクルスと統一戦をやってほしいですね。そして、サンタクルスがボコボコに打たれるところが是非みたい!

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