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ダニー・ガルシア(アメリカ)VSイバン・レドカッチ(ウクライナ)


WBC世界ウェルター級挑戦者決定戦(2020年1月25日)
ガルシアは、37戦35勝21KO2敗、31歳。WBC2位。175cm(リーチ175cm)。
キース・サーマン、ショーン・ポーターと世界戦は連敗中です。この決定戦を確実に勝って、世界王座復帰を狙っています。
レドカッチは、29戦23勝18KO4敗1分け1NC、33歳のサウスポー。WBC25位。179cm。
3連勝中とはいえ、ガルシアの相手としては荷が重い感じがします。
試合経過)

序盤からガルシアが積極的に攻める
リング上で対峙した二人。あまり身長差は感じませんが、レドカッチの方がリーチは長く見えます。ガルシアは、手数で確実にポイントを取る作戦のようですね。ガルシアが前に出てプレッシャーをかけ、積極的にパンチを放ちます。レドカッチは、下がりながら右ジャブを突いて応戦します。
ガルシアは、右ストレートから左フックの返しを狙っています。少しずつガルシアのペースになっていますね。
4ラウンドは、ガルシアがかなり積極的に攻勢をかけます。上下にパンチを打ち分け、レドカッチはパワーで押され気味です。しかし、レドカッチもディフェンスはしっかりして、クリーンヒットをそれほどもらっていません。
上手くて堅実なガルシアが試合を支配
ガルシアは、位置取りが上手いですね。サウスポーに対して、実にうまく戦っています。中盤から、ガルシアはレドカッチの動きが、完全に読めてきた感じですね。ガルシアがペースをつかみ、やや一方的な展開になってきました。
だだ、解説の飯田さんが、「ガルシアは左を強振しなくなった」とコメント。そういえば、ボディへのパンチが増えてきたきがします。
7ラウンド辺りから、ガルシアは少しペース-スダウンしました。中盤ほど強いプレッシャーをかけなくなりましたね。それでも的確にパンチをヒットしているのはガルシアです。レドカッチのパンチは、空を切るかガードの上です。
ボクシングスキルは、ガルシアが一枚も二枚も上ですね。うまく休みながら、相手にペースを譲りません。
当たるのはガルシアのパンチだけ
9ラウンドは、ガルシアが倒しに行きましたね。かなり強いパンチを打ち込んでいます。レドカッチのパンチは、ほぼボディワークだけでかわしています。そして、ガルシアのパンチは、面白いようにヒットします。
10ラウンド以降は、ペース配分を考え、休みながら的確にパンチを放っています。レドカッチに攻めさせ、打ち終わりにパンチを放ちます。もう完全に勝利を確信した戦い方ですね。坦々とラウンドを消化し、12ラウンドが終了しました。
判定は3-0(118-110、117-111、117-111)でガルシアが挑戦権を獲得しました。
エロール・スペンスVSダニー・ガルシア
WBC王者のエロール・スペンスは、6月までに復帰すると、コメントしているようですので、スペンスVSガルシアは間違いなく実現するでしょう。
今日の試合を見る限り、ガルシアは、サウスポーを全く苦にしないようですから、スキルの高い攻防が見られると思います。スペンスがガルシアを倒すのは難しいでしょうね。「わしボク」の予想は、「ガルシアの判定勝ち」です。