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ジャレット・ハード(アメリカ)VSフランシスコ・サンタナ(アメリカ)
S・ウェルター級10回戦・156ポンド契約(2020年1月25日)
ハードは、24戦23勝16KO1敗、29歳。WBA1位。185cm(リーチ194cm)。
昨年5月に、ジュリアン・ウィリアムスに判定負けして、IBF&WBAタイトルを失っています。今回が再起戦です。
サンタナは、33戦25勝12KO7敗1分け、33歳。
元WBAインターナショナル・ウエルター級王者。最近5試合は、2勝3敗と負けが先行しています。
試合経過)
最近、雑なボクシングが目立つハードですが、この相手ならあっさり倒すでしょう。万が一、てこずるようですと、世界戦線への復帰に黄信号が灯りますよ。
エンジンのかかるのが遅いハード
2階級は違うのでは、と思うほどハードが大きいですね。前に出るのは背の低いサンタナです。ハードは下がりながら、左ジャブを放ち、距離をとります。サンタナは、積極的にパンチを放って、手数では上回っています。
ハードの左ジャブは的確にサンタナをとらえていますが、手数が少ないですね。ハードは、下がりながら左ジャブを突いて、右のカウンターを狙っています。サンタナは愚直に前に出て、パンチを繰り出します。ハードは柔らかいボディワークでサンタナのパンチを外していますが、距離はかなり詰まってきました。
3ラウンド後半あたりから、ハードに余裕が出てきた感じです。
ハードの左ジャブが増えてきた
4ラウンドぐらいから、ハードの左ジャブが増えてきて、サンタナの顔面に再三ヒットします。対するサンタナは、とにかく手数で応戦します。
5ラウンド、ようやくハードのエンジンがかかり、かなり強めにパンチを放つようになります。しかし、サンタナも手数では負けていません。ハードのかなり強いパンチがヒットしてますが、サンタナの動きは止まりません。
後半、ハードが失速?
6ラウンドは、とにかく前に出るサンタナに対して、ハードは長い左ジャブで距離をとります。少し休んでいる感じですね。サンタナは、相変わらず前に出て、パンチを放ちますが、ほとんどのパンチは、ハードのボディワークに阻まれています。
サンタナの手数に手を焼き、7ラウンドもハードは防戦一方に追い込まれます。8ラウンドもサンタナの手数は止まりません。ハードの動きにキレがなくなってきた感じがします。「真面目にボクシングをやってるのかな~」と思うほど手抜きのボクシングで、サンタナの攻勢をのらりくらりとかわしています。
少なくとも体調は万全ではなさそうすね。後半は完全に失速してるように見えます。
終盤にやっとハードらしさが「ちらっと」
9ラウンド中盤に、ハードの左右フックがサンタナの顔面をとらえ、サンタナの動きが止まります。しかし、ハードは追撃できず、逆にサンタナの逆襲に合います。
最終ラウンドも、前に出てパンチを放つのはサンタナです。ハードもパンチを返しますが、キレがありません。しかし、残り10秒あたりから、ハードのパンチがサンタナをとらえ、右アッパーでようやくサンタナからダウンを奪います。
サンタナが何とか立ってきたところで、残念ながら時間切れ。 試合終了のゴングが鳴らされました。
判定は3-0(97-92.99-90、99-90)でハードが大差をつけて再起戦を勝利で飾りましたが、この日の試合内容では、世界タイトル奪回は難しいでしょうね。
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