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東洋太平洋Sバンタム級王座決定戦(2015年12月26日)
久保隼(25)VSロイド・ハルデリサ(フィリピン)
1回に左ストレートと右フックで2度ダウンを奪い、5回は鮮やかな左カウンターで相手を失神させたようです。5R1分19秒、KO勝ちで東洋太平洋Sバンタム級王座を獲得しました。
久保はすでにWBC世界Sバンタム級9位にランクしていまが、この勝利でさらにランキングを上げそうです。9勝無敗7KO。サウスポー。
防衛戦はテレビ放送してほしいですね。
Sフライ級8回戦
与那覇勇気(24)VSレナン・トロンコ(フィリピン)
同じ日の前座で登場した与那覇が、WBO世界フライ級15位のトロンコに明確な判定(80-74、78-74、78-74)で勝利しています。たぶんこの勝利で戦績は8戦6勝(4KO)2敗。
世界ランク入りするかもしれませんね。
ライトフライ級8回戦(2015年12月27日)
加納陸(18)VSピグミー・ゴーキャットジム(タイ)
テレビ大阪でダイジェスト版ですが放送していました。
(出典:テレビ大阪)
初回はピグミーがじわじわと前に出てプレッシャーをかけますが、加納はこれをうまくさばき、力強い左ストレートを放ちます。左右フックもパワフルでしたが、少し力みすぎのような気がします。
3回は加納が前に出て、ピグミーが下がる展開に。こうなると途端に加納の手数が減りますね。
相手が出てくると左アッパーのカウンターをボディに決めたり、いいパンチをヒットしますが、自分から攻撃した時にガードが甘くなって、打ち終わりにピグミーの速い左右フックを不用意にもらうシーンもあり、もう少し柔らかいディフェンス技術を磨く必要を痛感しました。
(不用意にカウンターをもらう)
(出典:テレビ大阪)(右を打つがピグミーの速い右を返される)
とにかく、右ジャブで試合をコントロールするスキルがまだまだです。それと、スタミナにも課題が残るように思いました。
3-0の判定(79-75、80-75、80-73)でしたが、ジャッジ一人がピグミーに1ポイント与えています。これは最終8ラウンドかもしれませんね。私もこの回は加納がすこし失速し、ピグミーが取ったと思いました。
もっとも、ダイジェストなので1、3、6、8回しか見ていませんから、何とも言えませんが。
(出典:テレビ大阪)
ピグミーは元WBO世界ミニマム級1位で現在WBOミニマム級9位の世界ランカーですから、ある程度の苦戦は仕方がないでしょうが、それにしても、この相手に自分から攻めて試合を組み立てられないのではちょっと世界は遠いですね。
これで日本デビュー3連勝(1KO)。どうやらタイでデビューした頃の戦績は加算されないようです。
井岡弘樹のもつ世界最年少18歳9か月での世界奪取を狙っているようですが、私はそんな記録より、じっくり力をつけて井上尚弥や内山高志のような強いチャンピオンになってほしいと思います。
とりあえずこの勝利で世界ランク入りは濃厚ですね。
ところで加納はミニマム、ライトフライ級、どっちで世界を狙うのでしょうか。
日本ライトフライ級タイトルマッチ(2015年12月27日)
堀川謙一(35)VS拳四朗(23)
前回、少しもたついた試合をした拳四朗ですが、この日はベテランチャンピオンを完封し3-0の判定で日本タイトルを獲得しました。
これでデビュー以来6連勝(3KO)。来年ぐらい、世界戦線に名乗りを上げそうですが、仮に八重樫東が29日タイトルを取るようなことがあれば、ライトフライ級は世界チャンピオンに日本人が3人もいる状態になりますから、チャンスは十分にあります。加納がライトフライ級で世界を狙うなら、ぜひ拳四朗と挑戦者決定戦をやってほしいですね~
堀川はこの試合を最後に引退するもようです。