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永野祐樹(帝拳)VS長濱陸(白井・具志堅スポーツ)
ウェルター級8回戦(2018年5月30日)
(出典:日テレG+)
永野も長濱も、共に2015年の新人王です。
永野はウェルター級、長濱はミドル級と階級は2階級違います。
永野は15戦13勝10KO2敗、28歳のサウスポー。日本ウェルター級6位。
現在11連勝中ですが、ランカーとの対戦は初めてです。
長濱は、1階級下げて、S・ウェルター級で戦っています。
昨年8月に日本チャンピオンの井上岳志に無敗で挑戦し、8回TKO負けでタイトル獲得に失敗しております。
10戦8勝4KO1敗1分け、26歳。日本S・ウェルター級2位。
一回り大きい長濱
今回の試合からウェルター級に下げる予定の長濱ですが、やはり1階級上だけあって、永野より一回り大きく見えます。
永野はこの距離の長さに苦しみます。
スピードは永野が上ですが、長濱の右ストレートがボディにヒットして、なかなか永野は中に入れません。
それでも、永野の得意の左ストレートで再三、長濱の顔がはね上ります。
序盤から、お互いが持ち味を出し合って、一進一退の攻防が続きます。
長濱が永野の左で右目をカット
2ラウンド終盤に、永野の右がヒットし、長濱が右目の下をカットします。
カットした長濱が3ラウンドから攻勢をかけます。永野は下がりながら、左ストレートをヒットして応戦します。
しかし、長濱がパワーでプレッシャーをかけ、永野はロープを背にすることが多くなります。
長濱のボディストレートも効果的です。永野は徐々にダメージを蓄積していきます。
大ピンチからの逆転
5ラウンドは、大激戦でした。
お互い手数が増えます。長濱は右ボディでプレッシャーをかけますが、永野も接近してかなり強い左フックで、長濱の前進を止めます。
しかし、徐々に長濱のボディブローで永野の動きがおかしくなります。
足に来て、時折バランスを崩します。長濱は一気に倒しに行きます。永野は大ピンチです。
残り30秒。
ところが、ここから永野が猛然と反撃に出ます。
そして、得意の左ストレートの5連発の後、長濱をロープに詰め、またもや左ストレートを5連発。
(左ストレート5連発、そしてとどめの5連発)
コーナーに詰まったところで、レフリーが割って入りました。残り14秒です。
永野の逆転TKO勝ちです。まさに圧巻の左でした。
いや~、お互い持ち味を出し切った好試合でしたね。