竹迫司登がパーフェクトレコードで日本タイトル獲得 圧巻の強さ!ミドル級王者を92秒で撃沈 VS西田光

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目次

西田光(川崎新田)VS竹迫司登(ワールドスポーツ)

日本ミドル級タイトルマッチ(2018年3月3日)

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(出典:JCOM)

この試合は珍しくJCOMテレビで録画放送されていました。ダイジェストだったのが残念ですが、見たかったカードだったのでそれでも十分感激です。

 

西田は26戦17勝8KO8敗1分け、30歳。OPBF11位、WBOアジアパシフィック3位にランクしています。ダウン経験のない手堅いボクサーです。

重量級のミドル級でダウン経験がないというのは、打たれ強いこともさることながら、やはりディフェンスがしっかりしているということでしょう。

 

竹迫は最強挑戦者決定戦で、アマチュアのホープ、福本翔馬を1ラウンドに沈め、7戦全勝7KOのパーフェクトレコードで、不倒の王者に挑みます。

日本ミドル級1位、OPBFではS・ウェルター級1位、WBOアジアパシフィック4位。29歳。

竹迫もアマチュアでは、村田諒太のアマチュア時代の最後の相手として有名です。

残念ながら2回RSC負けでしたが、41戦30勝24KO11敗と、高いKO率を残しています。

ところで、パーフェクトレコードですぐに頭に浮かぶのは、ヘビー級のアンソニー・ジョシュアとフライ級の比嘉大吾ですね。

この二人と比較するのは厳しいですが、楽しみな逸材であることは間違いないですよ。

 

戦前の大方の予想では、やはりキャリ豊富な王者が有利というでした。

しかし、私は、竹迫が西田を倒せるかどうかに注目していました。

物が違う挑戦者

左ジャブで探りを入れる竹迫に対して、西田は強打を警戒し、ガードを高く構え、距離を測っています。

西田の動きはいいですが、少し硬い感じがしますね。対する竹迫の構えは言うなればゆったり自然体ですね。

接近したい西田は、ガードを堅めて距離を詰めますが、竹迫は高いガードの西田に対して、すかさず左ボディをヒットします。

結局この下からの攻撃が功を奏しました。

ラウンド中盤に放った竹迫の左ボディブローで、西田はガクンと腰を落とします。

別の角度から見ると、高いガードで顔面を守る西田の、がら空きの右わき腹を強烈にえぐっています。これは効いたでしょうね。

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(このボディで西田の腰が落ちます。別の角度から見ると強烈にヒットしているのが分かります。)

ここからの竹迫の追撃は見事でした。ガードの下がったところへ左右のパンチを連打しコーナーに追いつめます。

最後の止めの右打ち下ろしは、豪快でした。見事に西田の顎を打ち抜いています。

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(なかなかこれだけの豪快な打ち下ろしは、なかなか見ることが出来ませんよ)

これをもったら、さすがの西田もたまりません。

崩れるようにダウンし、すぐにレフリーが試合を止めました。

この間、わずか92秒。圧巻の勝利でしたね。

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(絶対に立ってこれないだろなと思いました。)

西田のダメージは深刻で、しばらく立つことが出来ませんでした。

「物が違う」という感じがしました。

いや~ホントに楽しみなミドル級が出てきましたね。

まじな話、ひょっとしたら、村田にリベンジできるかもしれませんよ!

 

中量級で私が最も期待しているのは、S・ライト級の岡田博喜ですが、竹迫の強打はそれ以上を期待させますね。

竹迫の場合は、パンチ力だけでなく、アマチュアで培われたテクニックも岡田に匹敵するものがあります。

東洋ではもう村田以外に敵はいないでしょう。十分世界を狙える逸材です。 

ちなみに、ボクシングマガジンの61ページには「判定」となっていました。相変わらず、誤植が多いですね。

黒田雅之(川崎新田)VS長嶺克則(マナベ)

日本フライ級タイトルマッチ(2018年3月3日)

黒田は38戦28勝16KO7敗3分け、31歳。

2012年には、田口良一と引き分けていますし、2013年にはWBA世界フライ級タイトルに挑戦した(ファン・カルロス・レべコ、判定負け)実績のあるベテランです。

長嶺は16戦14勝10KO1敗1分け、26歳のハードパンチャーです。

たしか2度の網膜剥離から復帰して、日本1位まで上り詰めました。

 

8回に長嶺が右ストレートでダウンを奪いましたが、試合全般を多彩な左でコントロールした黒田が、小差の判定で3度目の防衛に成功しました。

試合後の両者の顔が勝敗を物語っていましたね。(長嶺の右目の腫れが心配です)

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