村田諒太のスパーリングパートナー、パトリック・デイが、強打のカルロス・アダメスに大善戦 

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目次

カルロス・アダメス(ドミニカ共和国)VSパトリック・デイ(アメリカ)

(出典:WOWOW)

NABF・NABO北米S・ウェルター級タイトルマッチ(2019年6月28日)

アダメスは、17戦全勝14KO、25歳のスイッチヒッター。WBA4位、WBC5位、IBF6位、WBO5位。

すべての団体でベスト10に名を連ねている、KO率82%の強打者です。

デイは、20戦17勝6KO2敗1分け、26歳。WBC10位、IBF8位、WBO15位。

村田諒太のスパーリングパートナーで、トランクスに日の丸をつけているそうですよ。

ちなみにNABFは、WBC傘下の地域タイトルで、NABOはWBO傘下の地域タイトルです。従って、勝った方はWBC・WBOの世界タイトル挑戦のチャンスが巡ってくるかもしれません。

日本人としてはパトリック・デイを応援したくなりますが

1R)

軽快なフットワークでスピーディな左を突くデイに対して、アダメスはどっしりと構えています。しかし、アダメスはいかにもパンチがありそうな体つきをしていますね。

2R)

デイのパンチはなかなかスピードがありますね。上下の打ち分けもうまいし、常に先に手を出しています。アダメスはまだ、デイのスピードについて行ってない感じです。アダメスが少しずつプレッシャーをかけてきました。

3R)

アダメスが少しプレッシャーを強めてきました。しかし、デイはフットワークを使って、うまく捌いています。アダメスのボディブローはなかなか強烈ですね。ガードの上からでも効きそうです。手数ではまだデイが上回っていますが、空を切るアダメスのパンチはKO率82%の迫力があります。

4R)

デイが左右のボディブローを放ちます。デイが先にパンチを放って、アダメスが出ると素早くステックバックしています。ラウンド中盤、アダメスがガードを下げて、リラックスした感じでパンチを放ちますが、少し攻めあぐねているような気もします。

5R)

アダメスが左にスイッチしました。しかし、デイに戸惑いはなさそうです。ラウンド中盤、デイの左フックがアダメスの顎にヒットしました。スイッチしたアダメスですが、それほど手数は増えません。後半になって、アダメスがプレッシャーを強めてきましたが。デイもうまく右をヒットしています。

6R)

右に戻して、アダメスがプレッシャーを強めてきました。デイが左右のボディを放ちましたが、アダメスに左ボディを打ち返されやや腰が引けます。

アダメスの手数が増え、右がデイの顔面にヒット。結構強烈なパンチでしたが、デイは打たれ強いですね。全くフットワークが乱れません。ただ、ボディ効いてきているのか、後半は完全に押されています。

7R)

アダメスが右構えで前に出て、プレッシャーを強めます。手数も前半に比べるとかなり増えてきました。そして、アダメスのパンチが結構クリーンヒットし出します。デイもヘッドスリップでパンチを殺し、応戦しますが、いかんせんパワーが違います。

ラウンド中盤に、またアダメスが左にスイッチしました。しかし、この方が相手が遠くなって逆に手数が減り、ガードも甘くなるような気がします。

8R)

右構えに戻したアダメスが、じわじわと前に出てプレッシャーをかけます。デイが左ダブルのボディブローを放ちますが、アダメスの返す一発のボディブローの方が効果的に見えますね。

ラウンド中盤、デイの右ストレートがヒットしました。しかし、アダメスがすぐに打ち返し、前に出て追撃してきます。アダメスのパワフルな攻撃に、デイは押されっぱなしですが、それでも時折、足を止めて応戦し、アダメスのパンチをボディワークでうまく殺しています。

9R)

やはりアダメスは右の方が、ボクシングがスムーズですね。アダメスはワンツーでデイを追いつめます。デイも必死にパンチを返しますが、アダメスの前進は止まりません。

2分過ぎにアダメスの強烈な右ストレートがデイの顔面をとらえました。そして、ついにアダメスが倒しに来ましたよ。連打でデイを追いかけます。何発かアダメスの右がクリーンヒットしましたが、デイはヘッドスリップでパンチを殺しているのでしょうね。ステップが乱れることはありません。アダメスもうまいですね。デイの打ち終わりに右ストレートを放ちます。

10R)

アダメスはそれほどプレッシャーをかけてきません。デイの動きもほとんど変わりません。アダメスがパンチを放てば、デイも負けずに応戦します。中盤はお互い足を止めて、打ち合います。デイも負けてませんね。アダメスも強引にはいきません。

しかし、2分過ぎ、アダメスの右がデイの顔面をとらえ、デイが大きく後退します。猛然と襲い掛かるアダメス。さすがのデイも連打にさらされ、手が出なくなります。デイはロープ伝いに逃げますが、ダウン寸前のピンチです。ゴングと同時にアダメスのワンツーがデイの顎にヒットし、レフリーがぐらついたデイの背中を支えたところで、試合終了です。

判定は3-0(97-93、97-93、98-91)でアダメスが王座を防衛しました。

アダメスの強打が不発に終わったというより、デイのボディワーク、ヘッドスリップ、フットワークが優れていたから倒されなかったのでしょう。アダメスの強打は健在です。

すぐにでも世界戦と言いたいところですが、S・ウェルター級の王者はなかなか強者揃いです。

WBC トニー・ハリソン(ジャーメル・チャーロに判定勝ち)

WBA ジュリアン・ウィリアムス(ジャレット・ハードに判定勝ち)

WBO ジュリアン・ウィリアムス

IBF ハイメ・ムンギア

それと、負けはしましたが、パトリック・デイのテクニックは秀逸です。日本人選手は、全く歯が立たないでしょう。

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