目次
梶颯(帝拳)VSジュン・ブラゾ(フィリピン)
S・フライ級8回戦(2017年12月2日)
(出典:日テレG+)
梶は8戦全勝7KO、20歳。日本S・フライ級12位。
現在、5連続KO勝利中で、来年には日本タイトル挑戦を狙っています。
ブラゾは13戦7勝6KO3敗3分け、25歳。OPBF東洋太平洋S・バンタム級15位。
前回の試合でフィリピンのランカーをあっさりKOしていますので、今日の相手も早い回でのKOが期待されます。
初回にダウンを奪うが
ブラゾは手数が多く初回から積極的にパンチを打ってきます。
梶は下がりながら時折、右を放って距離を測ります。
そして、ラウンド後半に梶が放ったオーバーハンドライトが、ブラゾのテンプルをとらえ、早くもダウンを奪います。
(いきなり放った右オーバーハンドがブラゾのテンプルにヒット)
これは早いぞ!と思いましたが、立ってきたブラゾに、それほどダメージがなさそうで、梶の強引な追撃をかわし、パンチを打ち返してきます。
梶は右を狙いすぎて力みすぎ、ブラゾを仕留めることが出来ません。
右を狙いすぎ
右を狙いすぎて、ブラゾをとらえることが出来ず、むしろ手数の多いブラゾのパンチが再三、梶の顔面をヒットします。
梶は左ジャブがすっかり影を潜め、右一辺倒。すっかりペースをブラゾに握られてしまいます。
その後、一進一退の攻防が続きましたが、4ラウンドあたりからようやく梶の左ジャブが出るようになります。
しかし、完全に梶がペースを取り戻すことが出来ません。
梶のパンチがヒットしても、ブラゾは必ず打ち返してきます。
5ランドまでしか経験のない梶は、6~7ラウンドは少しペースを落とし、スタミナの温存を図ったような感じです。
最終回のKOチャンスを逃す
そして、最終8ラウンドに、梶が一気に攻勢をかけます。
スタミナを温存し、この回に完全に勝負をかけたようです。
右ストレートでブラゾの体勢が崩れたのを機に、連打を浴びせます。
初回のダウンより明らかにダメージが感じられましたが、ブラゾはしぶといですね。
よれよれになりながらも、必死に粘ります。
あともう一歩まで追いつめましたが、ブラゾに逃げ切られてしまいました。
採点は3-0(77-75、76-74、77-74)で梶がかろうじて判定を勝ち取りました。
この日の梶はガードの甘さが目につきましたね。不用意にパンチをもらいすぎます。
前半、左ジャブが少なく、ひょっとして手を痛めたのかと思いました。得意の左ボディはどうしたのでしょうね。
しかし、最終回の猛攻でようやく梶らしさを見せてくれました。
今日は、8ラウンドまで戦ったのがいい経験になった、としか言いようがないですね。