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いずれも12月9日にアメリカで行われます。
ロマチェンコVSリゴンドーは同じアメリカでもニューヨーク州、尾川はネバダ州です。
ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)VSギジェルモ・リゴンドー(キューバ)
WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ
(出典:WOWOW)
まさか2階級も違う二人が対戦するとは、夢にも思いませんでした。(約3,6キロ差)
ロマチェンコは最近の3試合、相手が戦意喪失するいわゆる「ロマチェンコ勝ち」で圧勝し、もはや対戦相手がいない状態です。
一方のリゴンドーも同じことが言えますね。こちらは相手がいないので試合枯れしています。
ロマチェンコのデータは、10戦9勝7KO1敗、29歳。
身長は168㎝ですが、リーチは意外と短く166㎝。まあ、ロマチェンコの動きがあればこんな数字は関係ないかもしれません。
リゴンドーは18戦17勝11KO1NC、37歳。
身長は162㎝とロマチェンコより低いものの、リーチは逆に172㎝とロマチェンコよりも6㎝も長いんです。
戦力比較
リゴンドーはこの2年で3試合しかしていません。しかも今年の6月のモイセス・フローレス戦は、ゴング後の打撃で、1R無効試合になっており、実質1年以上まともに試合をしていないと言えます。
試合の出来不出来にも波があり、一番の気がかりは、試合当日のコンデイションでしょうね。
ロマチェンコは年に2試合をコンスタントにこなしており、試合を重ねるごとに強くなっているような気がします。
年齢もリゴンドーにとっては不利な材料でしょう。
パンチ力はリゴンドーがやや上かな。リゴンドーは、一発で倒す力を持っていると思います。
スピード比較は難しいですね。速さの質が違うような気がします。
あえて言うなら、パンチはリゴンドー、動きはロマチェンコでしょうね。
テクニックはロマチェンコに軍配があがると思います。しかし、どちらも一級品のテクニックを有しているのは間違いまりません。
スタミナと打たれ強さは、ややロマチェンコ。
アグレッシブという点では、ロマチェンコが圧倒的に上ですね。
手数、攻撃の多彩さ、積極性、どれをとってもロマチェンコが文句なしに勝っています。
ここが、勝負の決め手だと思います。
パワー、体幹の強さも、やはり階級を上げてきたリゴンドーが完全に不利ですね。
まあ、普通に考えれば、ロマチェンコが後半にリゴンドーを棄権に追い込むよな気がしますね。とはいえ、どうにも展開が予想できません。それだけにスリルがありますね。
しかし、リゴンドーはどうも本気で試合をしていないような気がしてなりません。
ダウンしても余裕があります。負ける気がしないボクサーであるだけに、ロマチェンコに完敗する場面は想像できません。
手を痛めるか目を傷めるか、なにか訳の分からない理由で、リタイアするシーンが浮かんできます。リゴンドー得意の、煮え切らない結末。この試合、嫌な予感がします。
なにより残念なのは、これだけのビッグマッチが、生放送されないことです。
仕方がないので、WOWOWオンデマンドでライブを見ることにします。
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尾形堅一(帝拳)VSテビン・ファーマー(アメリカ)
IBF世界S・フェザー級王座決定戦
尾川は23戦22勝17KO1敗29歳。IBF4位。
ファーマーは30戦25勝5KO4敗1分け、27歳。IBF5位。
ファーマーは戦績だけ見ると、パンチ力のない平凡なボクサーと思ってしまいますが、ビデオを見ると、実にやりにくい相手です。
サウスポーで、正確な身長は分かりませんが、尾川より間違いなく小柄です。
そして、動きが速い。目もいいですね。ディフェンスが抜群にうまくて、パンチをまともにもらいません。
左のカウンターは見た目は強そうですが、恐らく握りが浅いのでしょう。怖いパンチはなさそうですが、こいつを捕まえるのは一苦労です。
4敗していますが、最近5年間は負けなしの18連勝中です。
さて、一方の尾川ですが、私は最近2年間ぐらいは、どうもスランプに陥っているような気がします。正直に言いますと、2年ぐらい前の尾川が一番強かったと思っています。
嫌な予感がしますね。12ラウンド、尾川のパンチが空回りしそうな、いやな予感が。