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デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)VSバーメイン・スティバーン(アメリカ)
WBC世界ヘビー級タイトルマッチ(2017年11月4日)
(出典:WOWOW)
ワイルダーは38戦全勝37KO、32歳。唯一倒せなかったのが、この防衛戦の相手で、前王者のバーメイン・スティバーンです。
スティバーンは28戦25勝21KO2敗1分け、39歳。WBC1位。
前王者はほとんど何もできず
ワイルダーは低いガードから長い左ジャブで、前に出るスティバーンを突き放します。
スティバーンもガードを高く上げ、このジャブにしっかり反応していました。
試合間隔があいてこの試合が約2年ぶりとなるスティバーンですが、動きは悪ないようです。
このまま1ラウンドが終わるかと思われた2分過ぎに、ワイルダーのワンツーがきれいにスティバーンのガードを割り顎をとらえました。
たまらずスティバーンはダウン。ほぼこの右ストレートがすべてだったように思います。絵に描いたようなようなワンツーでしたね。
(この右をもらったらひとたまりもないでしょう)
なんとか立ってきたスティバーンですが、ガードをするのが精いっぱい。もう反撃する力は残っていません。
ワイルダーのまさにワイルドな追撃であっさり2度目のダウンを喫します。
(ガードの上からのパンチでしたが、もう何が当たっても倒れる状態)
再び立ってきたスティバーンに、レフリーは試合続行を許します。
残り時間もほとんどありませんから、このまま逃げ切るかと思われましたが、ワイルダーの狙いすました右ストレートでスティバーンはついに失神。
立たない方が良かったですね。
(もうサンドバック状態のスティバーンに、狙いすました右ストレート)
結局、スティバーンは何もしないまま終わってしまいました。
しかし、ワイルダーのワンツーストレートは見事でした。あれをもらって、立っていられるヘビー級はいないでしょうね。
この勝利でワイルダーは事実上の全試合KO勝ちを達成したと言えるでしょう。
次はいよいよアンソニー・ジョシュアとの夢の対決となりますが、その前にWBC6位のディリアン・ホワイト(イギリス)との調整試合を挟むようです。
23戦22勝16KO1敗、29歳。唯一の1敗は、2年前にジョシュアに7回TKO負けしたものです。