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タイソン・フューリー(イギリス)VSトム・シュワルツ(ドイツ)
WBOインターコンチネンタルヘビー級タイトルマッチ(2019年6月15日)
フューリーは、28戦27勝19KO1分け、30歳スイッチヒッター。WBC2位。
昨年12月に、ディオンテイ・ワイルダーと大激戦を演じ、引き分けた身長206㎝(120キロ)の巨漢ボクサーです。
シュワルツは、24戦全勝16KO、25歳。WBO2位。
アメリカのリング初登場です。ガードが堅く、中量級のようなコンパクトなパンチを打ちます。ドイツ期待ののヘビー級ホープです。
試合経過)
シュワルツも197㎝(110キロ)ありますが、フューリーと対峙するとさすがに小さく見ますね。フューリーは体に似合わず、スピードがあります。シュワルツがスピード負けするようだと、試合にならないかもしれません。
1R)
フューリーはオーソドックススタイルに構えていますね。そして、予想通りシュワルツが前に出て距離を詰めます。しかし、フューリーの速い左ジャブがシュワルツの顔面をとらえました。
シュワルツはガードを高くして、間合いを図っています。フューリーは、下がりながらコンパクトなワンツーを放ちます。シュワルツが距離を詰める前に、フューリーの軽いパンチが先に飛んできます。シュワルツの右フックは、フューリーの速いボディワークで難なくかわされます。この回は、シュワルツは何もできませんでしたね。
2R)
シュワルツが少しプレッシャーを強めて前に出ます。フューリーはサウスポーにスイッチしました。シュワルツはやや戸惑っている感じです。フューリーが軽いパンチをポンポンとヒットし、 シュワルツはなかなか手が出ません。
シュワルツがフューリーをコーナーに詰め、強引に打って出ますが、すべてのパンチをボディワークでかわされ、体を入れ替えたフューリーの右フックから返しの左アッパーがシュワルツの顎をとらえます。飯田さんが「見切っていますね」という通り、フューリーはもうシュワルツの攻撃パターンを完全に読んでいますね。
そして、今度はフューリーが前に出て、左ストレートをシュワルツの顔面に叩き込むと、シュワルツの鼻から出血。シュワルツのステップがやや怪しくなってきました。それでも、シュワルツが反撃に転じ、フューリーをロープに詰めて、連打を放ちますが、すべて見切られ、ボディワークでかわされます。今度はフューリーが反撃。そして、シュワルツをロープに詰め、左右のワンツーを叩き込むと、シュワルツが座り込むようにダウンしました。
シュワルツは過ぎに立ってきて、試合再開。残り20秒です。フューリーがシュワルツとコーナーに詰め、連打を浴びせると、防戦一方になったシュワルツを見て、レフリーが試合をストップしました。
フューリーが力の差を見せ付けて、2RTKO勝ち。あの右ストレートをもらったら、ワイルダーも立っていられないでしょう。フューリーは完全に復活しましたね。