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ロブソン・コンセイソン(ブラジル)VSジョーイ・ラビオレッテ(カナダ)
S・フェザー級8回戦(2018年11月3日)
(出典:WOWOW)
コンセイソンは、9戦全勝5KO。30歳。
2016年リオ五輪ライト級金メダリストです。
ラビオレッテは、10戦9勝5KO1敗。30歳。
ここはもう、金メダリストの「お手並み拝見」ですね。
スキルが違いすぎる
同じような戦績ですが、ボクシングのスキルには大きな隔たりがありましたね。
序盤は、コンセイソンが前に出てプレッシャーをかけ、シャープな左ジャブからオーバーハンド気味の右を放ち、早くもラビオレッテは押され気味になります。
ただ、コンセイソンの右はオープン気味で、見た目ほど威力がないかもしれません。
コンセイソンのボディブローから上への返し。コンビネーションは抜群ですが、ラビオレッテは意外と効いた感じがありません。
コンセイソンに致命的な欠陥
浜田さんも「コンセイソンは、握りが甘いですね」。
コンセイソンのパンチは結構ヒットしていますが、ラビオレッテにダメージは感じられませんね。
コンセイソンのパンチにそれほど威力がないと判断したラビオレッテが、後半、前に出るようになります。
しかし、そこはやはり金メダリスト。
ラビオレッテが射程距離に入ると、コンセイソンが先にパンチを放ち、距離感の悪いラビオレッテのパンチは、空を切るばかり。接近しても、コンセイソンのボディワークでパンチはほとんどヒットしません。
コンセイソンはパンチを当てるのは確かに上手いのですが、やはり握りが甘く、ラビオレッテにダメージを与えることが出来ません。
終盤になると、コンセイソンはガードを下げ、パンチの打ち方も雑になってきます。しかし、ラビオレッテのパンチがヒットすることはありません。
コンセイソンは、最後まで危なげないボクシングで、スキルの差を見せ付けましたが、このパンチではプロの世界ランカーを倒すことは無理ですね。
判定はもちろん、3-0で、コンセイソンの勝利。おそらく80-72のフルマークだったと思いますよ。
デビューして、2年間で10戦のハイペースで試合をこなしていますが、パンチの打ち方を矯正しないとプロでは通用しないでしょうし、人気も出ないと思います。