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228.ロマゴン&オルティスのKOショー
WBC世界フライ級タイトルマッチ
ローマン・ゴンザレス(ニカラグア)VSブライアン・ビロリア(アメリカ)
2015年10月18日にエキサイトマッチで生中継された3試合のうち、すでにゴロフキンについては詳細をご報告しました。
この記事です↓
ゴロフキンの圧倒的な強さは伝わりましたでしょうか。
(出典:WOWOW)
続いてご紹介するのは、セミファイナルに登場したロマゴンです。
パウンドフォーパウンド1位のロマゴンのとてつもない強さを果たして正確にお伝えできるでしょうか。とにかくどう表現していいか難しすぎるほど強いのです。
待ち時間4時間以上の、とんかつのうまさを伝えるようなものでしょうか。(あほなたとえでした。少し前にスマステを見たものですから)
ハワイアンパンチも調子がいいぞ
1ラウンドのビロリアはガンガン前に出てとても動きがよく、解説陣が「ビロリアも調子がよさそうですね」と口をそろえたほどです。
ロマゴンも不要に打ち合うと危ないかもしれない、と思いました。
しかし、ロマゴンは2回からゆっくりとエンジンをかけ始め、3回に一気に距離が
縮まると、右ショートフックのカウンターで早くもビロリアからダウンを奪いました。
かなりダメージがありましたね。
慌てずじわじわ
ダメージの残るビロリアに対して、ロマゴンは軽いパンチでじわじわプレッシャーをかけ、一気に倒しに行きません。
まともに打ち合っては勝ち目のないビロリアは「一発狙い」に徹しているようで、時折大きなパンチをふるい、しぶとく踏ん張ります。
打ち疲れたのか、ロマゴンのパンチのきれが「いつもほどでもないな~」なんて思っている私をあざ笑うように、9回に一気に連打。
一方的になったところでレフリーが割って入り、試合終了です。
(出典:WOWOW) ロマゴンの詰めは迫力満点です
きれいに倒して勝ってほしかったけど、ここはビロリアの検討を讃えましょう。
ちょっと力の差がありすぎました
WBA世界暫定ヘビー級王座決定戦
ルイス・オルティス(キューバ)VSマティアス・アリエル・ビドンド(アルゼンチン)
(出典:WOWOW)
同じ日のもう一つのセミファイナルはWBA世界暫定ヘビー級王座決定戦です。
過去のランキングを調べていましたが、WBA1位(暫定王者)はずいぶん前から空位だったようです。
なぜ今頃、8位と15位で暫定王者を決めるのでしょうか。
ルールに詳しい人に聞いてみたいですね。WBA7不思議のひとつとしておきましょう。
オルティス、なかなかやりますよ
確かにビドンドとはかなり力の差があったようですけど、オルティスはスピードがあって小技もうまく、パンチもなかなか切れます。
ちなみにオルティスはWBOでも8位にランクされていますが、ビドンドはほかの団体のランキングではどこにも顔を出してません。
2回にカウンターでダウンを奪い、圧巻は3回の左ストレート。
決まった瞬間に「もう立てない」とはっきりわかるほど強烈に決まりました。
(出典:WOWOW) この左ストレートは強烈でした
オルティスは身長193㎝のサウスポー。
2メートルを超すデオンテイ・ワイルダーや198㎝のウラジミール・クリチコにとっては、結構やりにくい相手になるかもしれません。