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エロール・スペンス(アメリカ)VSショーン・ポーター(アメリカ)

WBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦(2019年9月28日)
スペンスは、25戦全勝21KO、29歳。IBF王者。
2017年5月に、ケル・ブルックにKO勝ちしてタイトルを獲得しています。今年の3月に、マイキー・ガルシアに判定勝ちし3度目の防衛に成功しています。
ポーターは、33戦30勝17KO2敗1分け、31歳。WBC王者。
2018年9月に、ダニー・ガルシアとの王座決定戦で判定勝ちして、タイトルを獲得しています。ケル・ブルックとは2014年に対戦し、判定負けしています。
展開予想
スペンスが前に出て、ポーターは下がりながら速いステップインで左右のパンチを放ってくるでしょう。スピードではやはりポーターが上ですが、パワーではスペンスだと思います。しかし、ポーターがスペンスのパンチをまともにもらって倒れるシーンは、想像できませんね。的確にパンチを当てて、スペンスの判定勝ち、というのが大方の予想ではないでしょうか。
試合経過)
どうやら、アンダーカードが2試合行われるようです。
①WBA世界S・ライト級王座決定戦
②WBC世界S・ミドル級タイトルマッチ
アンダーカードが終わりました。いよいよ、試合開始です。
試合経過)
1R)ポーター優勢かな
予想通りスペンスが前に出て、ポーターはステップを踏んで、下がりながら左右に回ります。そして、時折、飛び込んでワンツーを放ちます。スペンスは、まだほとんどパンチを放ちません。ポーターの速い動きの間合いを図っています。
2R)スペンスがやや優勢
スペンスが間合いを詰めます。そして、右ジャブを突きながら、左のカウンターを放ちます。前に出るスペンスに対して、ポーターは下がりながら思い切ってステップインして、ワンツーを放ちます。
スペンスが左ボディブローを放ちますが、ポーターの速いステップインに効果が半減。左フックのカウンターもポーターの速い動きで、当たりは浅いですね。
3R)ポーターのパワーが優る
ほぼ同じ展開です。前に出るのはスペンスですが、ポーターも速いステップインでワンツーを返します。スペンスは、左のボディブローをコツコツと当てます。ポーターが入ってくると、スペンスは左のカウンターを放ちます。
ポーターはロープに詰まると、素早く体を入れ替え、派手な左右連打を叩き込みますが、ほとんどのパンチをスペンスのディフェンスに阻まれます。終盤、ポーターの右ストレートがヒット。
4R)ポーターの動きがスペンスをかく乱
ポーターの速い動きに、スペンスはかく乱されていますね。前に出て、ポーターのステップインに合わせて、スペンスが左カウンターを狙いますが、ポーターは素早く体を入れ替え、左右のボディブローで応戦します。そして、飛び込んで上下金ワンツーを放ちます。スペンスは。左ボディブローを返します。
5R)スペンスの左ボディブロー
まだスペンスは、ポーターの動きについて行けてないですね。スペンスは、右ジャブを突きながら、左のボディブローを放ち、右のカウンターを狙っています。ポーターは派手な左右のパンチを連打で叩き込み、スペンスをロープに詰めて、連打をはなりますが、これはほとんどスペンスのディフェンスにかわされます。スペンスは、地味に左のボディブローを返します。
6R)序盤のスペンスの攻勢
スペンスが強めに前に出て、ポーターをロープに詰め左右の連打でボディをたたきます。しかし、ポーターもすぐに体を入れ替え、反撃に転じます。スペンスは、右ジャブを突いて、距離をとります。
そして、リング中央でもみ合いながら、お互い至近距離でパンチが交錯します。スペンスはディフェンスが上手く、ポーターは動きが速い。なかなか効果的なパンチはヒットしません。
7R)ポーターの動きが速い
お互い間合いの測り合いで、少し「中休み」という感じです。そして、今度はポーターが前に出ます。スペンスが前に出ると、ポーターは下がりながら、飛び込んで派手なパンチを放ちます。
スペンスが右ジャブから、左ボディアッパーをヒットします。スペンスは序盤からこの左ボディアッパーを盛んに放ってますが、ポーターの動きは一向に衰えません。ポーターはうまく休みながら、スペンスの隙をついてワンツーを放ちます。パワーは、ポーターの方がありますね。
8R)スペンスの左ボディブロー
スペンスが右ジャブを突いて前に出ると、ポーターも思い切って突っ込んできます。スペンスは、右ジャブから左ボディブローを放つと、ポーターも応戦します。スペンスは右ジャブを突いて、ボディブローから上に返します。ポーターも負けじと突っ込んできます。
9R)ポーターのパワー
スペンスが右ジャブを突いて前に出ると、ポーターは下がりながら休んでいますね。そして、充電したら飛び込んでワンツーを放ちます。
中盤、ポーターの右フックがヒットしました。ポーターはうまく休みながら、飛び込んで派手な連打を放ちます。そして、お互いのパンチが危ないタイミングでヒットし、最後はポーターが押し返します。
10R)もみ合いにスペンスがやや失速
ポーターがパワーで押し込むと、スペンスも踏ん張ってパンチを返しますが、威力は半減。 スペンスのボディブローはほとんど効果がないようです。スペンスがポーターをロープに詰めて、ボディへ連打を放ちますが、ポーターはすぐに体入れ替え反撃します。少しずつ、スペンスのガードが甘くなってきてます。
もみ合いで、スペンスはやや疲れてきた感じがします。ワンツーがヒットしますが、ポーターの動きは止まりません。
11R)ポーターがダウン
ポーターの動きは止まりません。スペンスがじゃぬをついて前に出ると、ポーターも飛び込んでワンツー。ポーターはロープに詰まりながら、カウンターで応戦します。
そして、リング中央でポーターの右の合わせて、スペンスの左フックがカウンターでポーターの顎をとらえ、ポーターがダウンします。





強烈なパンチでしたが、ポーターはすぐに立ちあがり、反撃に転じます。スペンスも打ち疲れで、追い打ちをかけられません。
12R)倒しに行くスペンス
スペンスは、最後の力を振り絞って、倒しに行きます。ポーターをロープに詰めて連打を浴びせます。スペンスが右ジャブから左ストレートは放ちますが、ポーターも応戦します。スペンスも反撃しますが、やや打ち疲れ。最後はお互いパンチの応酬となりましたが、有効打は少なく、時間切れ。
「わしボク」はダウンを奪ったスペンスが、1ポイントリードと思いましたが、判定は2-1のスプリットデシジョン。
2-1(116-111、112,115、116-111)でスペンスが辛うじて統一戦に勝利しました。見ていて、ホントに疲れる試合でしたね。さすがのスペンスも、ポーターのボクシングには手を焼きました。この試合で、スペンスの評価が少し下がり、ポーターの評価が上がったでしょう。