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デビッド・レミュー(カナダ)VSゲイリー・オサリバン(アイルランド)
WBA世界ミドル級挑戦者決定戦(2018年9月16日)
レミューは、43戦39勝33KO4敗、29歳。WBA4位。
ゴロフキンに負けてから、5勝2KO1敗と自慢の剛腕がはやや湿りがちです。
ビリー・ジョー・サンダースに完敗したレミューにとっては、この試合は生き残りを賭けた正念場となりますね。
オサリバンは、30戦28勝20KO2敗、34歳。
クリス・ユーバンクJRに負けてから6連勝し、WBA3位まで浮上してきました。しかし、オサリバンの髭は、大阪出身のマジシャン、ムッシュ・ピエールみたいですね。
勝った後、”トレビア~ン”なんて言ったりして。(ご存じない方、ごめんなさい)
左フック一発
左ジャブを突いて距離を詰めようとするレミューに対し、オサリバンは左フックのカウンターを合わせてきます。
しかし、徐々にテンポを上げ、ガードの上から積極的にパンチを打ち込んでくるレミューに、「オサリバンがオサレギミ」になります。
オサリバンも、ガードを固め、レミューにクリーンヒットは許しません。
このまま、初回が終わるかと思われた残り30秒。一瞬の出来事でした。
オサリバンの左ジャブに合わせて、レミューが放った右フックがオサリバンの顎を打ち抜き、崩れるようにダウン。おそらくレミューは放ったパンチの中で唯一のクリーンヒットだったと思います。
(先にオサリバンの左ジャブを首で受け、カウンター気味に右フックをヒット。ただ、レミューはしっかり相手を見ていますよ)
倒れた瞬間、「これは立ってこないな」と思えるほど、見事な右フックでした。
レフリーはカウント5で、試合をストップしました。
(この角度から見ると、レミューは相手を見ていないように見えますね。)
浜田さんは、「レミューは相手を見てないですね」と言ってましたが、レミューはしっかりオサリバンを見ていますね。(上の写真)
レミューのパンチは健在でしたが、ややラッキーなパンチという感じはしますね。
これで、カネロ・アルバレスへの挑戦権を獲得しましたが、このパンチがカネロに当たることはないでしょう。
誰もが予想できることですが、レミューの剛腕は空回りして、終盤TKO負けか大差の判定負けでしょうね。