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ハイメ・ムンギア(メキシコ)VSデニス・ホーガン(オーストラリア)
WBO世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2019年4月13日)
ムンギアは、32戦全勝26KO、22歳。
今年の1月26日に井上岳志に判定勝ちし、3度目の防衛戦に成功したばかりです。
ホーガンは、30戦28勝7KO1敗1分け、34歳。WBO1位。
2017年に野中悠樹と対戦し、判定勝ちしています。
ムンギアの強打が空転
序盤からムンギアがプレッシャーをかけますが、ホーガンは下がりながら、時折踏み込んでパンチを放ちます。ムンギアのパンチは大振りで、ホーガンの速い動きに空を切る場面が目立ちます。ロープに詰めて強打を叩き込みますが、ホーガンのボディワークでほとんどクリーンヒットしません。そして、ホーガンのパンチを無防備で被弾。相変わらずディフェンスは雑ですね。
ボディブローに活路
中盤は、ムンギアの左フックがホーガンのボディにヒットし出します。このボディは結構効果的で、ホーガンの動きが少し鈍ってきます。しかし、相変わらず顔面へのパンチは大振りで、ほとんどクリーンヒットしません。そして、ムンギアの動きが止まると、ホーガンのパンチがムンギアの顎をとらえます。ムンギアのパンチがヒットするのは、ほとんどボディブローだけですが、ボディアッパーはかなり効いているような気がします。
少しずつホーガンが押され気味になってきましたが、ムンギアの表情にもかなり疲れが見えます。ただ、序盤、無防備に被弾していたホーガンの右ストレートはようやく読めてきたようです。
終盤、ホーガンが反撃
このまま、一気にムンギアが押し切ると思われましたが、ホーガンもしぶといですね。互角の打ち合いを展開します。ただ、ムンギアのディフェンスがさらに雑になってきています。相変わらずムンギアがプレッシャーをかけて前に出ますが、手数が少しずつ減ってきています。
そして、11ラウンドにホーガンのパンチがムンギアの顎をとらえると、たたらを踏むように後退。この日一番のクリーンヒットだったと思います。幸いホーガンにパンチ力がなかったので、見た目ほどダメージはなかったようです。
最終ラウンドはムンギアが強引に打って出ますが、大振りのパンチは空を切るばかりで、雑なディフェンスをついてホーガンのパンチの方がヒットします。
判定は2-0(114-114、115-113、116-112)で辛くもムンギアが4度目の防衛に成功しました。
しかし、井上岳志に続いて、またも判定防衛。新星ムンギアは大きく評価を下げましたね。