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WBA・WBC暫定世界ライトヘビー級タイトルマッチ(2025年2月2日)
デビッド・モレル(キューバ)VSデビッド・べナビデス(アメリカ)
両選手のプロフィール
デビッド・モレル(キューバ)WBA世界L・ヘビー級王者
11戦全勝9KO、26歳 サウスポー
身長185cm リーチ 199cm
2020年8月、WBA世界ミドル級暫定王座決定戦でレノックス・アレンに判定勝ちして、デビューわずか3戦目で世界王座を獲得しました。これはロマチェンコと並ぶ最速記録です。そして、2021年1月にレギュラー王者に昇格。2021年12月に2度目の防衛に成功し、これまで5度の防衛戦はすべてKOで勝っています。長身でリーチが約2メートルもあるサウスポー、これは誰でもやり難いでしょうね。6度目防衛に成功後、2024年8月にWBAライトヘビー級王座決定戦に判定勝ちしてタイトルを獲得しました。
デビッド・べナビデス(アメリカ)WBC暫定世界L・ヘビー級級王者
29戦全勝24KO、28歳 オーソドックス
身長 188センチ リーチ 189センチ
2017年にWBC世界S・ミドル級王座を獲得。初防衛に成功後、薬物疑惑で休養王座に認定されました。2019年にWBC王者のアンソニー・ディレルに9RTKO勝ちで、再度王座を獲得しましたが、2020年8月の初防衛戦で体重オーバーし、タイトルを失っています。2022年5月にデビッド・レミューとWBC世界S・ミドル級暫定王座決定戦行い、TKO勝ちでタイトルを獲得し、2023年3月にケイレブ・プラントに大差の判定で初防衛に成功しました。2度目の防衛後、2024年6月に、オレクサンドル・クボジークに判定勝ちしてWBCライトヘビー級暫定王座を獲得しました。
試合展開
序盤から前に出て手数で圧倒したべナビデスが、モレルの強打を封じました。お互いディフェンスが巧みで、なかなかダメージヒットを与えらず、途中で「これは判定かな?」と思いました。その後もべナビデスが手数でリードを奪い、十分なスタミナで試合をコントロールしました。11ラウンドのモレルの引っかけるようなダウンも、その後の減点で帳消しにしてしまいました。
WBC世界フェザー級タイトルマッチ(2025年2月2日)
ブランドン・フィゲロア(アメリカ)VSスティーブン・フルトン(アメリカ)
両選手のプロフィール
ブランドン・フィゲロア(アメリカ)WBC王者
27戦25勝19KO1敗1分け、28歳 スイッチヒッター
身長 173センチ リーチ 184センチ
2019年4月にWBA世界S・バンタム級王座決定戦にTKO勝ちして、タイトルを獲得。3度防衛し、2021年5月、WBC王者のルイス・ネリと王座統一戦を行い、7RTKO勝ちして、2団体王者となりました。しかし、2021年にWBO王者のスティーブ・フルトンに判定負けして王座陥落。2023年3月、WBCフェザー級王座を獲得し、その後正規王者に昇格しています。
スティーブ・フルトン(アメリカ)WBC2位
23戦22勝8KO1敗、30歳 オーソドックス
身長 169センチ リーチ 179センチ
2021年1月にアンジェロ・ダンディに判定勝ちして、WBO世界S・バンタム級王座を獲得。2021年にブランドン・フィゲロアに判定勝ちして、WBC・WBO統一王座を獲得しました。この選手はアフマダリエフと対照的に技巧派ボクサーです。しかし2023年7月、井上にまさかの8RTKO負けを喫し王座から陥落しました。2024年9月にフェザー級に階級を上げ、ダウンを奪われながら、何とか再起戦を勝利で飾りました。「わしボク」は負けたと思いました。
試合展開
序盤は珍しくフィゲロアが距離を取って様子を見ています。切れのある動きで、フルトンはここでペースを握ります。その後もフィゲロアらしい攻撃が見られず、まるで別人ような精彩のなさです。
後半から、ようやく強引に前に出るようになりますが、パンチに威力がなく、そもそも手数が少なすぎます。冷静なフルトンの応戦に全く対応できていません。終盤もフィゲロアが前に出ますが、効果的なパンチをヒットできませんでした。
判定は3-0(116-112,116-112,117-111)の完勝でフルトンがタイトルを獲得しました。
イサック・クルスが判定勝利で再起戦を飾る
イサック・クルス(メキシコ)判定 アルヘン・フィエロ(メキシコ)