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フェザー級10回戦(2025年5月14日)
サム・グッドマン(オーストラリア)VSセサール・バカ(メキシコ)
両選手のプロフィール
サム・グッドマン(オーストラリア)WBC4位・IBF1位・WBO2位
19戦全勝8KO、26歳 オーソドックス
身長 169センチ リーチ 169センチ
2021年12月にWBOオリエンタルS・バンタム級タイトルを獲得。2022年5月に富施郁哉に判定勝ちして、IBFインターコンチネンタルも獲得しました。2023年3月には、TJドヘニーに判定勝ちしています。そして、2023年6月にライース・アリームに判定勝ちして、IBFの指名挑戦権を獲得しました。その後も4連勝と好調をキープしています。しかし、井上との対戦前に左目の上をカットし、試合は延期になり、再度カットして挑戦を辞退しています。
セサール・バカ(メキシコ)WBC21位
21戦19勝12KO1敗1分け、23歳 オーソドックス
身長 169センチ リーチ 171センチ
WBC中米カリブ・バンタム級王者。かって井上尚弥のスパーリングパートナーを務めたこともあります。
試合展開
序盤にグッドマンが距離を掴む
10か月ぶりの試合となるグッドマンが前に出てプレッシャーをかけます。お互いまだ軽いジャブ程度です。2ラウンドあたりから少しずつ両者のパンチが増えていきます。3ラウンドにはほぼグッドマンが距離を掴んだ感じです。
中盤はグッドマンのペース
4ラウンドからは完全にグッドマンがペースを握りましたね。グッドマンがジャブを突いて前に出て、バカは下がりながら時折ワンツーを返しますが、これはほとんどバックステップでかわされます。しかし、グッドマンも思い切った攻撃は仕掛けません。それでも手数は増えてきていますね。
終盤、バカの最後の反撃も空転
試合後半もグッドマンのペースが続きます。しかし、無理はしませんね。終盤の8ラウンドはバカが勝負に出ましたが、ほぼグッドマンのディフェンスにかわされています。そして、グッドマンが反撃に転じます。ラウンドの前半はバカが積極的に打って出ますが、後半にグッドマンの反撃にあいます。このあたりは、グッドマンが勝利を確信し流している感じですね。それと目の上のカットも気になるのでしょう。
判定は3-0(99-92,99-91、100-90)の大差でグッドマンがとりあえず復帰戦を無難に勝利で飾りました。
井上尚弥のスケジュールに変化?
当初は、9月にお待ちかねのアフマダリエフと防衛戦を行い、その後サウジアラビアでフェザー級に一旦階級を上げ、ニック・ボールと対戦し、またS・バンタムに戻して中谷潤人と激突する予定でしたが、これではあまりにも井上の負担が大きいという話が出てきているようです。
ここで浮上してきたのが、このグッドマンとアラン・ピカソです。しかし、この二人では、アフマダリエフに比べるとかなり小粒という感じがします。まあ、中谷戦前の調整試合と考えればちょうどいい相手かもしれんせんね。