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ジャレット・ハード(アメリカ)VSジェイソン・ウェルボーン(イギリス)
WBAスーパー・IBF世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2018年12月1日)
ハードは、22戦全勝15KO。28歳。
左の肩の手術をしたハードは、この試合がその左の試運転となります。そんなわけで、軽い相手を選んだの仕方がないでしょう。
ウェルボーンは、30戦24勝7KO6敗、32歳。WBA11位。
戦績から察するところ、両者の力量差はかなりありそうな気がします。
解説の浜田剛史さんも「この試合、早いでしょう」。
(この試合が最後となるルー・モレットさん)
身長差以上にハードが大きく見える
身長差は3㎝ですが、それ以上にハードが大きく見えます。
ウェルボーンは、体を沈めて初回からぐいぐいと前に出ます。ハードは、完全に1ランドは様子を見ると決めている感じですね。左ジャブを放ちますが、それ以外はほとんどパンチを出さず、ウェルボーンの好きなようにさせています。
2ラウンドは、ハードも左ジャブをついて前に出てきました。しかし、ウェルボーンはガードを固め、後半から攻勢に転じます。ハードは、ロープに詰まりながらも、腕をうまく降りたたんでパンチを返します。
リーチの長いハードですが、接近戦も得意です。
セコンドの指示通り右のボディ一発でKO
3ラウンド。ハードは、上体を低く構え、左ジャブを突いてウェルボーンを追いつめます。
ウェルボーンは、がっちりとガードを固め、反撃します。
ハードは軽いパンチを顔面に放ち、ウェルボーンのガードを上げさせます。
ウェルボーンは、体は小さいですが、馬力はありますね。終盤、ハードをコーナーに詰めて連打を浴びせますが、クリーンヒットはありません。
4ラウンドは、またウェルボーンが前に出て、ハードをロープに詰め連打を浴びせます。
ハードもまともにはもらっていませんが、結構パンチを被弾していますね。何だか油断しすぎてる気がします。
しかし、ラウンド後半から、ハードがようやく本気でボクシングが始まります。
強いパンチの連打を上下に打ち分け、ウェルボーンを追い詰めます。ウェルボーンも必死に反撃しますが、そこへハードの右アッパーがボディにめり込み、ウェルボーンはしゃがみ込むようにしてダウン。
(ウェルボーンのみぞおちにジャストミート。モレットさんは、最後のテンカウントを数えました。)
レフリーがカウントアウトし、あっけなく試合が終了しました。
S・ウェルター級は3強
試合後、チャーロがリング上に上がってきて、かなり挑発していましたね。
どうやら、ハードとしてはもう一試合挟んでから、チャーロと対戦する計画のようです。
もう一人のチャンピオン、ハイメ・ムンギアは、井上岳志と来年1月26日に防衛戦を行うことが決まっています。
恐らく、序盤でムンギアのボディブローが決まると思いますよ。万に一つも井上の勝ちはないですね。
S・ウェルター級の3強対決は、楽しみですね。
1位 ジャーメル・チャーロ
2位 ハイメ・ムンギア
3位 ジャレット・ハード
WBA正規王者のブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)も15戦無敗(11KO)ですが、まだ名のある相手との対戦はなく、実力は未知数です。
むしろ、ケル・ブルックやエリスランディ・ララの方が実力は上だと思います。