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ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)VSジェイムズ・ディケンズ(イギリス)
WBAスーパー世界Sバンタム級タイトルマッチ(2016年7月16日)
(出典:WOWOW)
この試合は当初、3月にノンタイトルで行われる予定だったのですが、リゴンドーの入国ビザの取得に不備があり、中止になっていました。
で、その間に、リゴンドーはいつの間にかスーパー王者に復帰していたんですね。
そして、今回は晴れてタイトルマッチとして試合が組まれた次第です。ディケンズにとってはラッキーでしたが、まあ、勝たなければ意味がありませんけどね。
リゴンドーは16戦全勝10KO、35歳。
ディケンズは23戦22勝7KO1敗、25歳で、こちらもサウスポーです。WBA10位にランクしています。
いつもより真面目なリゴンドー
相変わらず無駄な動きがほとんどない、まるで爬虫類のような感じのリゴンドーですが、それでもこの日は、結構アグレッシブにパンチを繰り出していました。
特に何発か空振りした左フックは、かなり強振していました。
結局、この左フックを狙っていたんですね。
2ラウンドにディケンズの顎に命中。まるで、カメレオンが虫を捕獲したような動きでした。
しかし、ディケンズは体勢を崩すこともなく、もちろんダウンもしません。
そして、何事もなかったようにこのラウンドが終了しました。
ただ、リゴンドーはディケンズの異変に気付いていたのか、とにかくこの後、ほとんどパンチを打ちませんでした。
(速すぎてパンチの軌道が見えません)
(ジャストミートでディケンズの顎を打ち抜いています)
結局、この左フックでディケンズの顎が骨折したようで、ディケンズ側からギブアップの申し出があり、リゴンドーのTKO勝ちとなりました。
(外国ドラマのERをご覧の方はわかると思いますが、ディケンズは「モリス先生」に似ていますね)
(モリス先生:スコット・グライムズ)
次は暫定王者のフローレス?
リゴンドーは相変わらず、静から動への動きが速く、踏み込みの速さでは世界一かもしれません。そこから、あの強烈な左フックを放たれたら、なかなか避けられないでしょうね。
さて、次戦はWBA暫定王者のモイセス・フローレス(メキシコ)と対戦するように、WBAから指令が出ているようです。
フローレスは26戦25勝17kO1NC、29歳。と長身(175㎝)のオーソドックススタイルのボクサーです。
フローレスもリゴンドーとの対戦には意欲的だということですが、なんとなく物別れになりそうな気がします。
私としては、ウーゴ・ルイスやフリオ・セハ、ジョナタン・グスマンあたりのハードヒッターと対戦してほしいですね。