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サウル・アルバレス(メキシコ)VSフリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)
スーパーミドル級12回戦(2017年5月7日)
(出典:WOWOW)
この対戦は、実際には164.5ポンド(73.94キロ)契約ということです。
カネロの直近の対戦は、リアム・スミス。この時はスーパーウェルター級です。リミットは154ポンド。
チャベスJrはなんと2階級の上のスーパーミドル級の選手です。リミットは168ポンド。
キロ換算での差は、実に6キロ強。
単純に身長を比較してみなすと、カネロは175㎝。チャベスJrは185㎝。
しかし、チャベスJrが勝っているのは体格だけでしょうね。
この2年ほどは全く精彩を欠いています。どうも体重管理が出来ていないようですね。
はっきり言って、全盛期を過ぎた過去の選手と言ってもいいでしょう。
一方のカネロは今が間違いなく全盛期です。スーパースター街道まっしぐらの選手です。
私には、カネロにとってこの対戦に、なんのメリットがあるのか不思議で仕方がりません。
しかも、20ポンド(約4.5キロ)も増量して、2階級も上の、ほぼ峠を過ぎた(まだ31歳ですけどね)名前だけの選手とやって。
ところでチャベスJrは、164.5ポンドの前日計量をクリアしたのでしょうか。
サウル・アルバレスは50戦48勝34KO1敗1分け、26歳。
フロイド・メイウェザーに敗れてから6連勝(4KO)と絶好調です。
一方の、チャベスJrは、54戦50勝32KO2敗1分け1無効試合。31歳。
この試合のポイントは、チャベスの仕上がり具合に尽きるでしょう。
試合経過)
どうやら、チャベスJrは計量をパスしたようですね。まずは一安心です。
アンダーカードで、ルーカス・マティセ(アルゼンチン)が登場しました。
2015年10月にKO負けして以来、1年7か月ぶりの試合ですが、ハードパンチは健在でしたね。エマヌエル・テーラー(アメリカ)にKO勝ちして、再起を飾りました。
詳細は後日。
今は、デビッド・レミューが試合をしています。
ダウン寸前まで追い込みながら、中盤、ボディが効いて少し失速し、結局、マルコス・レイジェスの粘りに最後まで倒せませんでした。
これも詳細は後日。
さて、注目のチャベスJrの下がりですが、結構、絞ってきたようですよ。164ポンド。カネロも同じく164ポンドです。
チャベスは、最近見た中では、一番シャープな感じですね。
1R)
お互い、初回から思い切りパンチを振っています。スピードやはりカネロか。
チャベスはまだ手数が少ない感じです。
(いつになくスリムなチャベスJrでしたが)
2R)
ややプレッシャーをかけるのはカネロ・アルバレス。カネロが先に手を出します。チャベスはいつもより手数が少ないです。
カネロの方がパンチを当てるのは上手いですね。
3R)
前に出て先に手を出すのはカネロ。チャベスは手が出ません。
カネロの方がパンチも重そうです。なんだか一方的な展開になって気ような気がします。カネロのボディが効果的。カネロの動きはいいです。
4R)
このラウンドもカネロが押しています。チャベスはボディが効いたか。手が出ません。
かなり力の差がありそうです。チャベスは打たれっぱなしで防戦一方。
(カネロの右ストレートがヒット。チャベスは大きく体勢を崩しました)
完全にカネロのペースです。これは倒せるかもしれませんね。
5R)
ここまではチャベス、全くいいところがありません。
カネロはスピードもパンチのキレもすべて上。カネロはディフェンスも完璧です。
(ヒットするのはカネロのパンチばかり。チャベスのパンチはほとんどガードの上)
ほぼパンチをもらっていません。
チャベスは何もできないのか、後半勝負なのか?
カネロが好き放題にボクシングをしている感じです。かなり余裕があります。
6R)
カネロがプレスを強めました。このラウンドもほぼ一方的。完全にミスマッチだと思います。
終盤、少しチャベスが出てきましたが、カネロは少し休んでいますね。
7R)
カネロのパンチが面白いようにチャベスをとらえます。パンチの回転のスピードが違いいます。チャベスはいつものパワーがありません。
カネロはうまく休みながら、ボクシングをしてますね。ホントに余裕が感じられます。
8R)
パワー負けしたら、チャベスに勝機はないでしょう。チャベスのパンチにパワーがありません。
後はカネロが倒せるかどうかだけですね。いいのが決まれば、どこかで勝負をかけるでしょう。
このラウンドもカネロは、後半はうまく休んでいますね。
9R)
チャベスが出てきましたが、カネロのガードが堅く、クリーンヒットが奪えていません。チャベスの手が止まると、カネロが必ず打ち返してきます。
チャベスにこのウエイトはやはり無理でしたね。
10R)
このままずるずる行ったら、ただのミスマッチに終わります。
カネロの左ボディが効果的です。さあ、倒すか。
カネロがプレスを強めますが、強引には行きません。
チャベスはもう防戦一方で、倒されないだけを考えているようです。
11R)
さあ、カネロ、行ってほしいですね。
しかし、チャベスが来ないので、なかなかカネロも攻め切れません。
カネロの強さよりも、チャベスの不甲斐なさが目につきます。凡戦です。
12R)
カネロが少し強引にきました。チャベスもなかなかしぶといです。今日ほめるとしたら、これぐらいですね。パワーもスピードもなにもありませんでした。計量をパスしただけでした。
カネロは今日の試合は、まるでスパーリングみたいでしたね。
120-108でしょう。
やはり、ジャッジ3人ともフルマークでしたね。予想通りのミスマッチでした。
さあ、いよいよ9月にゲンナディ・ゴロフキンと決戦です。
どうやら9月16日のようですよ。
(リング上でカネロを祝福するゴロフキン)
ただ、ゴロフキンの力が落ちていますからね。おそらく、判定でアルバレスでしょう。