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内山高志や三浦隆司の敵ではない!ペドラサ
IBF世界Sフェザー級タイトルマッチ
ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)VSエドナー・チェリー(アメリカ)
(出典:WOWOW)
ペドラサは、アンドレイ・クリモフとの決定戦で大差判定勝ちで手に入れたタイトルの初防衛戦です。
王座決定戦はこちら ↓
相手はIBF14位のエドナー・チェリー。43戦36勝19KO6敗2分1NCの戦績からも楽勝が予想されました。
ボクシングの幅が広い
解説の浜田剛史さんが「ペドラサはボクシングの幅が広い」と言うように、スイッチはするし、相手によってボクシングスタイルを変える引き出しの多い選手です。
この日はオーソドックススタイルでスタートし、3回には相手の距離を見切り、力んで大振りするチェリーの左右フックを見事に空回りさせ、ディフェンスのうまさを見せます。
打ち合いに行って逆襲に合う
完全にペースを握ったチャンピオンは、接近して強引に打ち合いさらにリードを広げようとしますが、パンチの軽さを見切ったチェリーの強引な攻撃に逆襲され、ペースを持っていかれます。
挑戦者はサウスポーに戸惑う
8ラウンドから、ペドラサはペースを変えようと、サウスポースタイルにチェンジします。
するとあれほど勢いのあった挑戦者はピタッと手が止まりました。
苦手なんですね。全く別人のようでした。完全に戸惑っていましたね。
しかし、少しずつ慣れてきたのか、回を追うにつれて、またチェリーが反撃に転じます。が、時すでに遅しで、試合終了のゴングが鳴りました。
ジャッジ一人は4ポイント差でチェリーを支持しましたが、あとの二人は6ポイント差でチャンピオン。私も4ポイント差でチャンピオンです。2-1のスプリットですが、まあチャンピオンの完勝ですね。
怖さはないがやりにくいチャンピオン
何度も言いますが、ペドラサのパンチは軽く、いくら打たれ弱い内山高志でも、このパンチでは倒れないでしょう。
しかし倒すとなると、これはちょっと厄介ですね。
ジョー小泉さんが「ペドラサはボディーワークが柔らかいですね。これは内山や三浦にはない」と言うように、引き出しの多さもさることながら、クリーンヒットを簡単に許してくれそうにありません。
サウスポーになるとまたこれも厄介です。リーチが179㎝ありますから、距離をつかむのが難しいと思います。
でも内山も三浦も、このペドラサに負けることはないでしょう。内山の相手がまだ決まらないようなら、このペドラサでいいじゃないですか♪