目次
クリストファー・ディアス(プエルトリコ)VS伊藤雅雪(伴流)
WBO世界S・フェザー級王座決定戦(2018年7月29日)IN アメリカフロリダ州キシミー
(出典:WOWOW)
ディアスは、23戦全勝15KO、23歳。WBO1位。
名のある選手との対戦はないとはいえ、そのパンチ力は侮れません。
伊藤は、25戦23勝12KO1敗1分け、27歳。WBO2位。
最近、倒し屋に変貌しつつありますが、やはり伊藤のスタイルは、テクニカルなボクシングです。ディフェンス力もさることながら、当て勘も素晴らしいものを持っています。
「わしボク」の好きなボクシングスタイルですね。
伊藤も、世界的に名のある選手のとの対戦はありません。伊藤のボクシングが世界に通用するのか、そのあたりは未知数ですし、勝負の分かれ目となるでしょう。
ディアスの攻勢を伊藤がうまく捌けば、判定でタイトルを獲得できるでしょうが、ディアスのパワーに伊藤の本来のボクシングが出来なければ、前半でのKO負も十分考えられます。
試合経過)
伊藤がリングに登場しました。もう試合が始まるようですよ。表情はいいですね。
1R)
ジャブの差し合いです。
ディアスの左フックはしっかりガードしています。スピードも負けていませんね。
伊藤の左ボディブローがヒットしました。
2R)
ディアスが出てきましたよ。
しかし、伊藤も下がらず迎え撃ちます。ディアスの空振りのパンチはこわいですね。
伊藤の右ストレートがヒットしました。ディアスはフックパンチャーですね。
ここまで、伊藤はうまい試合運びをしています。
3R)
ディアスの左フックは怖いですね。もらった終わりでしょう。
この回は伊藤の手数が少ない感じです。
しかし、後半伊藤もガードの隙間を縫って、パンチを放っていきます。
アッパーがもう少し深くヒットすれば、いいのですが。
伊藤の右ストレートがヒットしました。
4R)
ディアスの連打は速いですね。手数ではディアスが上です。
伊藤の右、左、右の3連打が綺麗にヒットし、ディアスがダウンしました。
(右がクロス気味にヒットし、返しの左、そしてねじりこむような右)
(とどめの右はやや打ち下ろし気味のねじりこむようなパンチでした)
残り1分以上あります。伊藤がコーナーに詰めて連打。しかし、倒し切れません。
ディアスが反撃。伊藤が少し打ち疲れました。
5R)
ディアスのパンチには、まだまだ威力があります。
かなり打ち合いになってきました。伊藤はこの回、ちょと押されて気味です。
ディアスは完全に回復しましたね。
伊藤の右はかなり警戒されて、当たらなくなりました。少し疲れたか、伊藤のパンチにスピードがないです。
6R)
ディアスの右フックが伊藤の顔面をかすめます。ディアスは手数が多いですね。
スタミナが切れてきたのか、伊藤の動きににキレがありません。
間一髪で、ディアスのパンチをかわしていますが、油断するともらいそうです。
7R)
また伊藤が右ストレートをヒットしました。少し体に力が戻った感じです。
しかし、ディアスの右のほうが威力がありそうですね。
伊藤のアッパーが結構ヒットしますね。もう少し深く入ればダメージを与えられるもですが。
ディアスのガードが固いです。
スリリングなストレートの打ち合いは、お互いクリーンヒットがありません。
伊藤のワンツーが連打でヒット。
(この右からのワンツー連打には、ディアスは結構無防備でした)
8R)
ディアスはよく手が出ます。
しかし、伊藤はまだクリーンヒットを、ほとんどもらっていません。
伊藤のボディ攻撃も、後半生きてきそうです。
しかし、ディアスの空振りは怖いですね。もらったら大変。
ディアスの左目が腫れています。
(最終ラウンドにはほぼ左目はふさがっていましたね)
9R)
ディアスが強めに出ていました。伊藤がちょっと押され気味に左フックをもらいました。
それにしても、伊藤の右ストレートは当てるのがうまいですね。打たれたらすぐに打ち返します。
ディアスは伊藤の打ち終わりを狙っています。
まだまだ、ディアスのパンチは威力がありますよ。
10R)
ディアスの右ストレートがヒット。
伊藤も打ち合いますが、ちょと伊藤がまともにもらうシーンが多くなってきました。
この展開はよくないですね。
前半、あまり打たなかった、ディアスの右ストレートも怖いですね。
11R)
勝負のラウンドです。
もみ合いが多くなってきました。伊藤のワンツー連打が出ました。
伊藤が積極的に打って出ます。
少し深追いしすぎて、伊藤が左フックカンターでをもらい、伊藤の腰が落ちました。
早い回でもらっていたら、危なかったでしょうね。
(ちょっと強引に攻めたところへ、タイミングよくディアスの左フックがヒットし、伊藤の腰が落ちかけました)
12R)
伊藤が前に出ます。
このままではポイントは微妙、やや劣勢かもしれません。
伊藤がストレートの連打。しかし、ノーガードの左右の打ち合いは危ない危ない。
終盤も伊藤が積極的に攻めます。
私の採点は114-113で伊藤の勝ちですが…
伊藤が判定でタイトルを獲得しました!
3-0(116-111,117-110,118-109)。意外と点差が開いていましたね。
リングアナウンサーが勝者を告げる前に、ディアスが小さく伊藤に向けて拍手していましたら、ディアスとしては、負けたと思っていたのでしょう。
ディアスは、結構手数は多かったと思いますが、クリーンヒットの数では伊藤の方が上回っていました。
4ラウンドのダウンも大きいですね。
それにしても、伊藤は素晴らしいボクシングを見せました。
(海外では珍しい、試合後のインタビュー。普通はリング上でしますね)