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やっぱりサウスポーが有利
キャリアの少ない新人王決定戦では、やっぱりサウスポーが絶対有利ですね。
「サウスポーとは初めて対戦する」選手がかなりいると思います。「苦手意識はない」と強がっても、絶対やりにくいはずです。
一方、サウスポーの選手はほとんど右構えの選手と対戦しているわけですから、経験の差は歴然としています。
5戦前後の戦績の少ない新人王戦で、仮にサウスポーの選手が勝ったとしても、将来性では多少割り引いて考えないといけないかもしれません。
世の中、マイノリティは少数派ですから何かと不利な場合が多いようですが、こと左利きに関しては、スポーツの世界では絶対有利ですね。野球でのボクシングはもちろんのこと、たぶんほかのスポーツでもそうだと思います。
ミニマム級
小浦翼(東)VS北村流生(西)
(出典:日テレG+)
初回から2ラドに小浦のペース。2ラウンドには早くも小浦が速い左フックでダウンを奪いました。
(出典:日テレG+)
その後も小浦が得意の左フック、右ストレートを決め圧勝しました。
残念なのは、北村がサウスポーだからか、小浦は北村が前に出てくると、負けじと押し合い、もみ合いの多い試合になってしまいました。
すっと下がってパンチを放てばもっと楽な試合展開になっていたと思いますが、サウスポー対策で距離を殺してもみ合ったのかもしれませんね。
ライトフライ級
細谷大希(東)VSユーリ阿久井政信(西)
(出典:日テレG+)
細谷のペースで試合は進みましたが、後半盛り返したユーリが判定をものにしました。
私は細谷が勝ったかなと思いましたが、いずれにしても凡戦でした。
フライ級
志賀弘康(東)VS坂本真宏(西)
(出典:日テレG+)
すべり出しは滋賀の柔らかいボクシングが、硬くてぎこちない坂本をうまくさばいていました。ボクシングのスキルは志賀が上でしたが、坂本には必殺の左フックがありました。
(出典:日テレG+)
3ラウンドにこの左フックをまともに食った志賀が逆転KO負け。
坂本は粗削りで、ガードも甘く、一発強打だけでは将性性に「?」が付きますね。
8回戦ぐらいで再戦したら、今度は志賀が勝つような気がします。
Sフライ級
梶颯(東)VS井上太陽(西)
(出典:日テレG+)
梶が1ラウンドに2度ダウンを奪い圧勝。見事な攻めでしたね。
やっぱりボクシングはKOですね。梶は東日本の決勝では不戦勝だったので、実力未知数でしたが、この日のボクシングは圧巻でした。
梶はスーパースター候補に挙げておきましょう。
(出典:日テレG+)
バンタム級
武田航(東)VS清瀬天太(西)
(出典:日テレG+)
西軍屈指のテクニシャンもサウスポーに屈しました。
ハイレベルの戦いを予想しましたが、1ラウンドに武田の左ストレートをまともにもらい、早くもダウン。サウスポーのいきなりの左が見えなかったのでしょうね。
(出典:日テレG+)
2ラウンドからは持ち直したもの、このダウンがすべてでした。
懐の深い武田が距離を支配し、清瀬のテクニックを殺しました。
武田が明確な判定勝利をものにしました。
Sバンタム級
市村蓮司(東)VS金井隆明(西)
(出典:日テレG+)
この対決はかなり実力に差がありましたね。
市村がいきなり2度ダウンを奪って、圧勝しました。
市村のパンチは右も左も強い!金井は何もできませんでした。最後の右フックは強烈でした。しばらく金井は立てませんでした。
(出典:日テレG+)
市村もスーパースター候補2に挙げましょう!実に魅力的なボクシングをします。
続きは(その2)で…