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井岡一翔(Reason大貴)VSジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)
WBO世界S・フライ級タイトルマッチ(2019年12月31日)
井岡は、26戦24勝14KO2敗、30歳。初防衛戦。
シントロンは、12戦11勝5KO1NC、24歳のサウスポー。WBO1位。
予備検診
事前情報によると、井岡の身長は165cm、リーチ169㎝となっていましたが、今回の予備検診では、身長164,2cm、リーチは167cmでした。対するシントロンは、リーチが事前情報の170㎝を大きく上回る179㎝で、井岡より12㎝も上回る結果となりました。
身長 リーチ
井岡 164,2cm 167㎝
シントロン 169,7cm 179㎝
身長差5、5㎝、リーチ差12㎝、しかも6年ぶりのサウスポー相手となります。序盤からある程度被弾覚悟で、思い切って距離を詰めないと、かなり厳しい戦いになると思われますね。ちなみに「わしボク」の予想は、井岡の小差判定負け。
試合経過)
前日計量が、両選手とも1回でパスしました。当日の体格差が気になりますね。アンダーカードの田中恒成は、3Rに左アッパー一発でトロハツにKO勝ちしたそうです。見たかったな~。
「わしボク」は実は国歌斉唱が大嫌いです。しょうもないセレモニーはいらんから、さっさと試合を始めろ!といつも思っています。
1R)遠い距離
当然、井岡が前に出ます。しかし、シントロンの右ジャブは長いですね。井岡は自分の距離になかなか入れません。
2R)シントロンが距離をキープ
井岡はなかなか自分の距離に詰めることが出来ません。しかし、井岡もプレッシャーを強めて、パンチを放ちます。シントロンは左ストレートを放ち、距離をキープしています。
3R)シントロンが井岡の打ち終わりを狙う
シントロンは、井岡の打ち終わりに上手くパンチを合わせてきます。井岡がプレッシャーを強めて前に出て、ボディブローを放ちます。少しずつ距離が詰まってきた感じです。シントロンも長いパンチを返してきます。
4R)井岡の動きにリズムが出てきた
井岡がプレッシャーをかけ、前に出てボディブローを放ちますが、打ち終わりにシントロンのパンチもヒットします。中盤、井岡が執拗にボディブローを放ち、ややシントロンがこれを嫌がっている感じです。シントロンも大きなアッパーで応戦します。井岡のステップが軽快なってきました。
5R)井岡のボディ攻撃が効果的
前に出る井岡に対して、シントロンは長いワンツーをヒット。井岡も被弾覚悟で強引に打って出ます。井岡は執拗にボディを攻撃します。
6R)井岡は執拗にボディ攻撃
なかなかシントロンとの距離を詰められない井岡。それでも井岡は執拗にボディ攻撃で相手を追いつめます。シントロンのパンチにややスピードがなくなってききた感じです。
7R)シントロンは接近するとクリンチ
少しずつ井岡がペースをつかみかけている感じです。しかし、シントロンは、下がりながらカウンターを狙っています。井岡はロープに追いつめますが、クリンチで攻撃を遮断されます。
8R)シントロンは下がりながらカウンター
前に出る井岡に対して、シントロンはカウンターを狙っています。井岡も容易に距離を詰められません。井岡は徹底してボディ攻撃です。シントロンも下がりながら、井岡の打ち終わりに長いパンチを放ってきます。
9R)ここまで、ポイントで負けているかな
ポイントは負けているかもしれませんね。
井岡は、相変わらず前に出てボディを狙います。シントロンのボディが効いているのは、間違いないですが、シントロンもうまくごまかしています。井岡の上下の打ち分けが効果的です。
10R)完全に井岡のペースに、逃げ切れるかシントロン
井岡が前に出てプレッシャーをかけます。シントロンは逃切り体勢か。長いジャブでとにかく距離をとります。井岡ボディから上にパンチを放ちます。中盤、井岡の左フックがカウンター気味にヒット。一気に攻める井岡ですが、シントロンもフットワークを使って逃げ回ります。さらにボディブロー!効いたか?
11R)逃げるのはうまいシントロン
井岡が強めに出てきます。井岡はとにかくボディ攻撃。シントロンは下がりながらカウンターだけを狙っています。シントロンは逃げの一手です。前半のポイントを守る作戦でしょう。
12R)逃げ回るシントロン
井岡はプレッシャーを強め、倒しに行きます。シントロンは長いパンチをで距離をとり逃げます。逃げるとシントロンはうまいですね。井岡の攻勢をうまくかわしています。
判定は3-0(116-112、116-112、115-113)で井岡が初防衛に成功しました。苦手なタイプを攻略したのは、評価できますね。