田口良一、最終回にダウンを奪うが、判定負けでタイトルを失う&京口紘人、ダウンを挽回し大差判定で2度目の防衛しに成功

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目次

田口良一(ワタナベ)VSヘッキー・ブドラー(南アフリカ)

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ(2018年5月20日)

田口は31戦27勝12KO2敗2分け、31歳。

WBAのタイトルは7度目、IBFは初防衛戦となります。

ブドラーは、34戦31勝10KO3敗、30歳。IBF6位。

 

この試合の放映はTBSだけで、大阪に住む私には、残念ながら生で見ることが出来ませんでした。

それはともかく、IBF王者のミラン・メリンドに完勝した田口にとっては、ブドラーは勝って当然の相手でした。

ブドラーもメリンドに挑戦していますが、健闘はしたものの、2-1の判定でタイトル獲得に失敗しています。

私だけでなく多くのボクシングファンも、田口のKO勝ちを期待していたと思います。

 

動きの悪い田口をブドラーが翻弄

本人が試合後「調子が悪い」と言っていましたが、単なるスロースターターというだけでなく、動きの悪い田口は、的の小さいブドラーの速い動きとクリンチワークに翻弄されていたようですね。

軽いパンチながらも手数の多いブドラーに、前半で大きくポイント差をつけられるという予想外の展開です。

中盤からボディブローで、ようやくブドラーの動きが少しずつ止まってきたようですが、それでも完全にペースを奪い返すことが出来ず、最終回を迎えます。

 

まあ、ここで一波乱ありましたが、結果的にはあと一歩及ばず、1ポイント差で、タイトルを失いました。

あの最終ラウンドのスリップダウンは、完全なダウンですね。しかも、カウンターでヒットしていますから、結構ダメージがあったと思います。

それにしても、まさか、ビデオ判定で裁定が覆るとは予想外でしたが、いつもの田口ならあのダウンで、倒し切っていたでしょうね。

(試合後、田口陣営の抗議で、スリップの裁定がダウンに変更。最終ランウドの採点が10-9から10-8に訂正されました。)

長身の田口は、今回、かなり減量に苦労したようですね。

ブドラーとの再戦より、フライ級に上げて再起する方がいいような気がします。

 

京口紘人(ワタナベ)VSビンス・パラス(フィリピン)

 

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ(2018年5月20日)

京口は、9戦全勝7KO,24歳。2度目の防衛戦です。

パラスは、13戦全勝11KO,19歳。IBF10位。

むしろ、私は京口の相手の方が危険だと思っていました。

パラスは、ランクは10位ですが、全勝でKO率も高く、伸び盛りの19歳です。

 

そして、案の定、3ラウンドにカウンターをもらい、ダウンを喫しています。

しかし、地力に勝る京口が、その後は安定したボクシングで、大差の判定勝ちをおさめています。

3-0(117-110、117-110,117-110)。

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