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ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)VSバーネス・マーティロスヤン(アメリカ)
3団体統一世界ミドル級タイトルマッチ(2018年5月6日)
(出典:WOWOW)
対戦予定だったカネロが、ドーピング検査で陽性反応が出たため、試合は中止になり、急きょ代役に、全く無名のバーネス・マーティロスヤンに白羽の矢が立ちました。
まあ、カネロと再戦してもおそらく前回と同じような試合展開になるでしょうから、それなら、久しぶりにゴロフキンの豪快なKOシーンを見る方が面白いと思います。
マーティロスヤンは、現在、WBC世界S・ウェルター級1位の31歳。
40戦36勝21KO3敗1分け。3敗は、デメトリアス・アンドレイド、ジャーメル・チャーロ、エリスランディ・ララといった名の知れたボクサーです。いずれも判定負けですが、世界のトップ戦線で戦うには、決め手に欠ける感じがします。
ゴロフキンは38戦37勝33KO1分け、36歳。
ケル・ブルック戦あたりから、その剛腕にやや陰りが見え始め、この2戦は不甲斐ない結果となっています。
体格は、階級が下のマーティロスヤンの方が身長が高く、182㎝とゴロフキンより3㎝上回り、リーチは同じ178㎝です。
この試合は、WOWOWエキサイトマッチで、5月6日午前10時半から生中継されます。
豪快なKOシーンが見たい!
私がカネロの再戦より面白い、と期待しているのは、ゴロフキンの豪快なKOシーンが見たいからです。
カネロと再戦しても、駆け引きばっかりで、スリリングなパンチの交錯もあまり見られないでしょう。
カネロは実に詰まらないボクサーです。負けないボクシングをさせたら、恐らくミドル級では一番でしょうね。決して自分から危険な攻撃をすることはなりません。
ゴロフキンのボクシングは常に好戦的で、頭にはKO決着を描いています。
ただ、最近の試合では、不用意にパンチをもらう場面もあり、当たれば倒れる豪快なパンチもやや湿りがちで、36歳の衰えを否定できません。
この相手を倒せないと…
はっきり言って格下相手の、ミスマッチとも言えるカードです。
全盛期のゴロフキンなら、5ラウンドまでに倒していたでしょうね。
問題は、マーティロスヤンがKO負けが一度もないということ。
本来なら、ゴロフキンにとっては、そんなデータはなんの役にも立たなかったでしょう。
しかし、この格下を捕まえきれず、倒せなかった場合は、ゴロフキンの今後に赤信号がともることになるでしょう。
はっきりとゴロフキンの衰えを証明する結果となります。
そういう意味でも、なかなか興味深いカードだと思いますよ。
もう、たとえ1ラウンドでもいいから、豪快に倒すシーンを見たいですね。