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(ボクシングビート7月号)
井岡、大麻成分が検出される
尿から大麻成分が検出されましたが、基準値以下でしたので、試合はそのまま実施されることになりました。これはちょっとしたトラブルですみましたが、この後、とんでもないことが起こりました。
フランコが前日計量で3.1キロオーバー
まさかの3.1キロオーバーで、再計量でも2.9キロオーバーとなり、タイトルを剥奪されました。それにしても、3キロオーバーとは前代未聞の記録ですね。あのルイス・ネリでさえ2.3キロオーバーで、そこから1キロ落として、試合を行っています。
3キロと言えば、2階級上、つまりS・バンタム級の体重です。しかも、フランコは2回目の計量でも200グラムしか落としていません。全くひどい話です。
条件付きで試合が行われることに
両陣営のルールミーティングが行われ、当日計量が130ポンド以下であれば試合を行うことで決着しました。ちなみに130ポンドはS・フェザー級のリミットと同じです。驚きですね。
一般的に前日計量から試合当日まで、5~6キロは増量しますね。それでも井岡は58キロぐらいでしょう。130ポンドが59キロ弱ですから、ここで、約1キロのハンデがあり、フランコはそこから試合までに2キロぐらいは増やして来るでしょうから、やはり3キロぐらいの差があるということになります。
両選手の体格比較
ジョシュア・フランコ(アメリカ)27歳
身長 162センチ リーチ 170センチ
井岡一翔(至成)34歳
身長 163.5センチ リーチ 164センチ
フィジカル面ではそれほど大きな差はなさそうですね。
やはりこの試合は危険です
まず、フランコにもっと時間を与えて、せめて1.5キロは落とさせるべきでした。そして、当日の体重もフェザー級のリミット(126ポンド、57.15キロ)ぐらいの厳しい措置が必要です。今からでも遅くないと思います。早急にルールの見直しが必要です。
このままでは、どう考えても危険です。ボクシングの試合としては無謀過ぎますね。
試合結果
3-0(116-112,116-112,115-113)で井岡の明確な判定勝利だったようですね。
最後に一言
タイタニックを見に行って遭難したニュースは、まったく興味がありません。どうでもいいです。