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令和元年5月の日本人世界戦の総括
ダブル世界戦の前に、5月に行われた日本人世界戦を振り返ってみたいと思います。何と8試合もあったんですね。そして、井上尚弥の一人勝ち、あとはすべて惨敗でした。
井上以外の試合結果を列記してみます。
IBF世界S・フライ級タイトルマッチ(2019年5月4日)IN アメリカ)
ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)7RTKO 船井龍一(ワタナベ)
IBF世界フライ級タイトルマッチ(2019年5月13日)IN 後楽園ホール
モルティ・ムラザネ(南アフリカ)判定 黒田雅之(川崎新田)
IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ(2019年5月19日)IN 神戸
フェリックス・アルバラード(ニカラグア)判定 小西怜弥(真正)
WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ(2019年5月25日)IN フロリダ
ジャメル・へリング(アメリカ) 判定 伊藤雅雪(伴流)
WBA世界フェザー級タイトルマッチ(2019年5月26日)IN 中国
シュー・ チャン(中国)6RTKO 久保隼(真正)
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ(2019年5月26日)IN 中国
カルロス・カニサレス(メキシコ)判定 木村翔(青木)
WBC世界ミニマム級タイトルマッチ(2019年5月31日)IN タイ
ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)8R負傷判定 福原辰弥(本田フィットネス)
アストン・パリクテ(フィリピン)VS井岡一翔(Reason大貴)
WBO世界S・フライ級王座決定戦(2019年6月19日)
さて、気を取り直して、ダブル世界戦の展望と参りましょうか。
パリクテは、28戦25勝21KO2敗1分け、28歳。WBO1位。
井岡が判定で敗れたドニー・ニエテスと引き分けています。1月に無敗のホセ・マルティネスに2RKO勝ちしているハードパンチャーです。
井岡は、25戦23勝13KO2敗、30歳。WBO2位。3階級王者。
ニエテスに2-1のスプリットデシジョンで判定負けし、タイトル獲得に失敗しています。
井岡がプロ入り初のKO負けも
パリクテは、身長173㎝の長身のハードパンチャーです。ニエテス戦では、老獪なボクシングに強打が空転しましたが、パリクテのパンチでニエテスが腰を落とす場面もありました。攻撃がやや雑で、パワーにものを言わせたボクシングをしますが、井岡にとってはニエテスより危険な相手だと思います。165㎝の井岡が、パリクテのパワーを前半なんとかしのいでも、相当スタミナを消耗するでしょうね。後半から終盤、タフなパリクテの強打に沈むシーンが頭をよぎります。
京口紘人((ワタナベ)VSタナワット・サコーン(タイ)
WBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチ(2019年6月19日)
京口は、12戦全勝9KO、25歳。2階級王者。
昨年12月に、ベッキー・ブトラーを10R終了TKO勝ちして、タイトルを獲得しています。
タナワットは、11戦全勝5KO、26歳。WBA11位。
サタンムアンレック・CPフレッシュマートのリングネームで、ムエタイ200戦以上のキャリアがあるということです。
中盤にはKOで初防衛
タナワットの実力が未知数ですので、何とも言えませんが、パンチ力、スピード、パワーでは京口が上回っているでしょう。ムエタイのキャリアが豊富なタナワットですが、中盤までには京口がペースを握り、ダウンシーンが見られると思いますよ。
TBS系列で9時から井岡の試合が生中継されますが、井岡が倒されたら、京口のKOシーンもテレビ放送されるかもしれませんね。ちょっと複雑な気分ですが。