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アストン・パリクテ(フィリピン)VS井岡一翔(Reason大貴)
WBO世界S・フライ級王座決定戦(2019年6月19日)
パリクテは、28戦25勝21KO2敗1分け、28歳。WBO1位。
井岡が判定で敗れたドニー・ニエテスと引き分けています。1月に無敗のホセ・マルティネスに2RKO勝ちしている長身のハードパンチャーです。
井岡は、25戦23勝13KO2敗、30歳。WBO2位。3階級王者。
ニエテスに2-1のスプリットデシジョンで判定負けし、タイトル獲得に失敗しています。
試合経過)
両選手とも、前日計量を1回でパスしました。当初、身長差8㎝と言われていましたが、実際には4.1㎝差でした(パリクテが169.5㎝、井岡は165.4㎝)。しかし、 計量後対峙した両選手を比べると、やはりパリクテはかなり背が高いですね。
1R)
やはりパリクテが大きく見えます。井岡はパリクテのパンチが見えていますね。井岡はボディから攻めています。しかし、パリクテの右打ち下ろしが怖い。
2R)
井岡のパンチ方が的確にヒットしています。しかし、パリクテのパンチはパワーがありますね。
3R)
井岡はまだ距離をつかんでいない感じです。パリクテもそれほど強引に出てきません。井岡かはまだ手数が少ないですね。終盤、井岡の左フックがヒット。
4R)
井岡はパリクテの左フックに合わせて、左フックを打ちます。ややパリクテが出てきましたね。パリクテのアッパーも怖いですよ。しかしここまでは、井岡が冷静に試合を進めています。
5R)
パリクテが出てきました。しかし、ちょっと攻撃が雑です。井岡は下がりながら、カウンターを狙っています。井岡は慎重ですね。井岡の右フックがヒット。少しずつ距離をつかんできた感じです。
6R)
ジャブの相討ち。井岡のコンビネーションが決まります。パリクテの左ジャブが邪魔ですね。井岡はステップインしてパンチをヒットし、素早くステックバックします。
7R)
パリクテの手数が増え打て来ました。ちょっと井岡が押し込まれています。井岡もカウンターで応戦。今度はパリクテが失速し、後半の打ち合いは、井岡がやや有利かな。
8R)
井岡はパリクテの間合いが読めてきた感じです。しかし、パリクテは攻勢に出ます。井岡は、うまくカウンターで応戦しています。少し、井岡に余裕が出てきた感じがします。
9R)
パリクテが前に出て攻勢をかけますが、攻撃がやや雑で、少しスピードがなくなってきました。井岡はうまくカウンターを上下にヒット。パリクテの打ち終わりに上手くパンチをヒットしています。
10R)
パリクテが前に出てプレッシャーをかけますが、井岡は下がりながら、打ち終わりにパンチをヒットして応戦。そして、ラウンド中盤、井岡の右クロスカウンターが決まり、パリクテの動きが止まりました。さらにもう一発、井岡の右ストレートがヒットし、パリクテが大きく後退します。ここからは一方的にパンチを放って、パリクテを追い回し、ロープに詰めて左右の連打を畳みかけたところで、レフリーがストップしました。
井岡、TKO勝ちで4階級制覇です。
「わしボク」の予想は見事に外れました。外れてよかったですけどね。この日の井岡は、完璧なボクシングをしましたね。ダブル世界戦のもう1試合、京口の防衛戦は、京口の判定勝ちに終わったようです。京口のKOを予想した「わしボク」はこちらも外れてしまいました。