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ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)VSマクスウェル・アウク(ガーナ)
WBC世界S・フェザー級タイトルマッチ(2018年2月10日)
(出典:WOWOW)
ベルチェルトは三浦隆司さんに大差判定勝ちして、初防衛戦に成功しています。
33戦32勝28KO1敗、26歳。
2度目の防衛戦は当初、クリスチェン・ミハエルと行う予定でしたが、条件が折り合わず、紆余曲折の末、急きょマクスウェル・アウクに白羽の矢が立ちました。
アウクは元WBOアフリカS・フェザー級チャンピオンですが、WBC世界ランキング15位までには見当たりません。
48戦44勝30KO3敗1分け、となかなか立派な戦績のサウスポーです。
アフリカのボクサーは未知数な部分が多いのは確かですが、ジュリアス・インドンゴみたいな、あっと言わせる結末は期待できないでしょうね。
やりにくそうなベルチェルト
アウクはサウスポーでしかも左ジャブの距離が長いですね。
なんとなく不思議なステップで、ぎくしゃくした感じがします。
ベルチェルトは慎重に左ジャブを突いて、距離を図りながら様子を見ています。
突然、大きなパンチを振ってくるので、ベルチェルトはちょっとやりにくそうです。
でも実力差は歴然
不思議なリズムでパンチを放ってくるアウクですが、パンチに威力はなさそうです。
とても「30KO」してきたパンチとは思えないですね。
2ラウンドに入っても、ベルチェルトは相変わらずやりにくそうですが、慌てている感じはありません。
「いつでも倒せる」といったところでしょうか。
3ラウンドもベルチェルトは慌てず相手を誘って、ビッグパンチを狙っている感じです。
そして、アウクが出てきたところへタイミングよく、右ストレートがアウクの顎をとらえ、ストンと腰を落とすようにアウクがダウンしました。
(右ストレートがきれいにヒット。あっけなくアウクはダウンしました)
それほど強いパンチではなかったと思いますが、タイミングが良かったのでしょう。
かなりアクアは効いているようです。
何とか立ってきたアウクに、ベルチェルトが襲い掛かります。
連打を浴びせ、ロープに詰まったところへ右ストレートがヒット。
アウクが2度目のダウンを喫しました。
(ほぼこのダウンで試合は決した感じです)
立ってきましたが、ベルチェルトが連打でアウクをロープに詰めたところで、レフリーが割って入りました。
(滅多打ちにあうアウクをレフリーが救います)
2度目のダウンで止めても良かったでしょうね。
結局アウクは、ノーランカーの代理挑戦者でしかありませんでした。
次は三浦さんに倒されたミゲール・ローマン?
ローマンは、三浦さんのボディブローで倒され、世界戦線から完全に脱落したしたかに思えましたが、オルランド・サリドを倒して、また世界戦線に浮上してきました。
しかし、この時のサリドはもう往年のサリドとは程遠いボクシングで、ローマン復活とは言い難いと思います。
一応、ローマンが1位ですから、3度目の防衛戦の相手となるのは濃厚です。
私は、ローマンより2位の前王者、フランシスコ・バルガスとの再戦が観たいですね。