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ジャーメル・チャーロ(アメリカ)VSエリクソン・ルビン(アメリカ)
WBC世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2017年10月14日)
(出典:WOWOW)
チャーロ弟は29戦全勝14KO、27歳。戦績からもわかりますが、元々はテクニック重視の堅実なボクシングで勝ってきた選手です。
倒し屋の兄、ジャーマルとは対照的なボクサーという印象でした。
しかし、最近3試合はすべてKO勝ちと、少しずつハードヒッターへと進化しつつあります。
ルビンは18戦全勝13KO、22歳のサウスポー。まだ、22歳ですが、完成度の高いボクシングでついに1位まで上り詰めました。
非常に楽しみな対戦です。試合前のかけ率も13-11と拮抗しています。
ルビンの評価の高さがうかがえますね。
パワーアップしてきたジャーメルも、この相手を倒すのは容易ではないでしょう。
経験の差?一瞬のスキが命取り
オーソドックススタイルのチャンピオンに対し、ルビンはサウスポー。
お互い緊迫した探り合いでスタート。フェイントの掛け合いは高い技術戦を予想させます。ルビンの右ジャブも速いですね。
しかし、チャーロの放った右ストレートが、ルビンの顎にヒット。クリーンヒットではありませんが、これで流れが大きく変わったような気がします。
そして、チャーロが左ジャブを2発。これをダッキングでかわしたルビンの顎に、なんとチャーロの右アッパーが飛んできました。
予想外のパンチにルビンはこのパンチをまともにもらい、崩れるようにダウンしました。
(2発目の左ジャブをダッキングでかわしたところへ、チャーロの右アッパーがヒット)
(左ジャブは余裕で見切り、2発目のジャブはダッキングでかわします)
(そこへチャーロの予想外の右アッパーが飛んできます。これは完全に効きました)
私はあまりに速くて、右ストレートに見えましたが、浜田剛史さんが「右アッパーですね」としっかり見てました。
ジャーメル・チャーロのパンチは、予想以上にパワーアップしていますね。
ルビンの倒れ方を見て、これは相当ダメージがあると思いました。
何と、1ラウンド、一発KOです。
出会いがしらの一発に見えますが、完璧なテクニックとパンチ力があってこそのKO劇だと思います。
チャーロは、S・ウェルター級では、頭一つ抜け出た感じがしますね。
しかし、ルビンはまだ22歳。近い将来に必ず世界戦線に浮上してくると思います。