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カリド・ヤファイ(イギリス)VS石田匠(井岡)
WBA世界S・フライ級タイトルマッチ(2017年10月28日)
(出典:WOWOW)
ヤファイは22戦全勝14KO、28歳。これが2度目の防衛戦で、しかも連続して日本人ボクサーが相手です。
怖いパンチはありませんが、とにかくガード上からでもパンチを打ってきて、しっかりポイントをしっかり獲る、典型的なイギリス人ボクサーと言えるでしょう。
石田は24戦全勝13KO、25歳。WBA1位。
私はこの選手の強さが全くわかりません。以前に、「絶対世界は獲れない」と断言したボクサーです。
私の予想は、120-108の大差判定負けでしたが、まあ、それに近い結果に終わりましたね。
この試合、アンソニー・ジョシュアのアンダーカードとして行われましたので、なんと観衆が7万8000人!
大観衆に飲まれ?手が出ない石田
序盤から積極的に手を出し、前に出てプレッシャーをかけるヤファイに対して、石田はバックステップを踏むばかりで、全く手が出ません。
3ラウンドぐらいから、ヤファイは石田の戦力を見切ったように、強引にパンチを振ってきます。慎重なヤファイにしては珍しいことです。
石田は完全に押されて、ポンポンとガード上からお構いなしに打ってくるヤファイに何もできません。
判で押したような展開が続く
5ラウンドに石田がようやく前に出て、ヤファイを追いつめましたが、その後はずっとヤファイのペース。
前に出てプレッシャーをかけるヤファイが先手先手でパンチを放ち、石田は後手後手に回り、ほとんど手が出ません。
そんなラウンドが11回まで続きました。
石田は、それほどクリーンヒットももらわず、自分ではヤファイを捌いていたと思ってていたかもしれませんが、こんな消極的なボクシングでは敵地で勝てるわけがありません。ましてや挑戦者なのですから。
最終回だけボクシングをした石田
圧倒的な手数で、積極的に攻めてきたヤファイも、さすがに終盤は疲れが見えてきました。それでも石田の攻撃は続かず、倍以上のパンチでヤファイに反撃を許してしまいます。
大観衆に飲まれたのか、地に足がついていない感じの石田でしたが、最終回だけは、少し力強いワンツーの連打を見せ、ヤファイをたじろかせました。
この攻撃がもっと早い回からほしかったですね。
何度も言いますが、こんなボクシングでは絶対に世界は獲れませんね。
公式ジャッジは3-0(118-110、116-112、116-112)でヤファイが2度目の防衛成功しました。
ヤファイはアメリカで行われる「SUPER FLY」への参戦を希望しているようです。
私はこんなつまらないボクサーに参戦してほしくないですね。
生意気なようですが、石田は根本的にボクシングスタイルを変えた方がいいと思います。