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拳四朗(BMB)VSペドロ・ゲバラ(メキシコ)
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(2017年10月22日)
(出典:BSフジ)
拳四朗は10戦全勝5KO、25歳。これが初防衛戦です。
ゲバラは33戦30勝17KO2敗1分け、28歳。これが3度目の来日で、日本のボクシングファンにもおなじみのボクサーです。八重樫を一発で倒した必殺のボディブローは要注意です。
拳四朗のこれまで対戦相手の中では、最強の相手でしょう。
序盤は拳四朗がパワーで押される
ゲバラは思いっきりパンチを振ってきます。拳四朗も左ジャブで応戦しますが、完全にパワーで押されています。
ゲバラの、右のオーバーハンドはかなり威力がありそうです。
そして、強烈なボディブローを打ち込んできます。
(ゲバラの右ボディブローは強烈です)
拳四朗はカウンター狙いで、少し消極的なボクシング。
左ジャブは距離が合ってきたみたいですが、全体的にはゲバラのパワーに押されています。
(左ジャブは距離が合ってきましたが)
中盤から積極的なボクシングを展開
4ラウンドまでの途中経過の採点では、3-0でゲバラがリード。しかも一人のジャッジは40-36をつけています。
かなり拳四朗にとっては苦しい展開です。
しかし、この発表を受けて、拳四朗のボクシングが一変します。
右のパンチを多用し、手数も増え積極的なボクシングでゲバラを追いつめます。
そして、ゲバラのお株を奪うボディブローも効果的です。
ゲバラは左目をカットしました。これは拳四朗のヒッティングによるものです。
しかし、ゲバラもまだまだパンチにパワーがあります。
8ラウンドはお互い譲らない激しい打ち合いで、なかなか見ごたえのあるラウンドでしたね。
終盤も拳四朗は手数で圧倒
拳四朗のボディブローもなかなか強烈です。しかも回転が速く、ゲバラは後手に回り、パンチも少し雑になってきました。
10ラウンドの右カウンターは、この日のベストパンチでしょう。
(ゲバラの右ストレートに合わせて拳四朗の右フックカウンターがヒット)
この日の拳四朗は最後までスタミナが切れることなく、圧倒的な手数でゲバラを追いつめます。
ゲバラも大きなパンチで反撃してきますが、それを上回る手数で拳四朗は最後までペースを譲りませんでした。
私の採点は116-112で拳四朗。
公式採点は、2-0(114-114、115-113、116-112)でしたが、拳四朗の明確な勝利だと思います。
サウスポーのガニガン・ロペスに大苦戦しましたが、ゲバラ相手にこれだけのボクシングが出来れば言うことはないでしょう。
次の防衛戦はおそらく、そのガニガン・ロペスとやることになるでしょうが、今度は倒すぐらいの気持ちで、圧勝してほしいですね。