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ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)VS久保隼
WBA世界Sバンタム級タイトルマッチ(2017年4月9日)
(出典:カンテレ)
チャンピオンのセルメニョはこれが3度目の防衛戦です。
33戦26勝15KO5敗1分け、1NC、37歳。右構えのオーソドックススタイルです。
久保はこれが初めての世界戦。東洋太平洋のタイトルを2度防衛しています。
11戦全勝8KO、27歳のサウスポーです。WBA8位にランクしています。
身長168㎝のチャンピオンに対し、久保は176㎝の長身です。
セルメニョが長身のサウスポーを苦にするかどうか、ですが、33戦のベテランですから、恐らく久保にとってはそれほどアドバンテージになるとは思えません。
まあ、順当に考えれば、明確な判定で王者が防衛すると思います。
試合経過)
1R)
試合前の久保の表情は落ち着いていますね。
ただ、前置きが長いです。さっさと試合を始めてよ~
先ほど、大本命「ソウルスターリング」が桜花賞で直線まさかの失速。セルメニョにも失速してほしいですね。
国歌の斉唱の時のセルメニョは、憎いほど自信たっぷりでした。
久保は右はよく出ています。左のボディブローもいいですね。
久保が積極的に前に詰めて、なかなか立ち上がりはいいと思います。
2R)
久保の左は結構当たりますね。久保は自分の距離で戦えています。セルメニョの右がヒットしました。結構重い感じです。久保は右ジャブが減ってますよ。
3R)
久保のリズムはいいですね。久保が常に先手を取っているのがいいと思います。久保の左のボディブロ―が効果的にヒットしています。しかし、後半セルメニョも強引に久保の懐に入ってきました。
4R)
セルメニョは久保の打ち終わりを狙っています。ようやくセルメニョが出てきました。
少し、セルメニョの距離になってきた感じです。
久保が少し押されてきています。
5R)
セルメニョの手数増えてきました。やはり久保すこし押されていますね。
セルメニョは久保の左が見えてきた感じがします。久保の手数が減ってきました。
6R)
久保はまだセルメニョのパンチは見えていますね。
久保の左ボディがヒットしました。接近戦でかなり久保のボディがヒットし、セルメニョの背中が曲がってきました。
(このボディブローがセルメニョを最後まで苦しめました)
この回は久保の左がよくヒットします。
7R)
セルメニョの右目が腫れています。
久保が積極的に攻勢をかけます。セルメニョは下がり、カウンターのビッグパンチを狙っています。しかし、またも久保の左がヒット。
おっと、久保がセルメニョの右フックを不用意にもらいました。少し効いたようです!
(このセルメニョの右が効きましたね)
さらにセルメニョが追い打ちをかけて右をヒットし、久保ダウンしました。
(セルメニョのワンツーをまともにもらってしまいました)
かなりダメージがあるようですが、なんとか立ってきました。
セルメニョがとどめを刺しに来ますが、久保は必死にこれを凌ぎます。
8R)
このラウンド、久保は少し落ち着いたようです。打ち疲れたセルメニョはビッグパンチ狙いです。久保のボディが決まり、何とか久保がペースを取り戻した感じです。
しかしまた右もらう。危ないですね。
しかし、セルメニョは明らかに失速してます。でも右はまだ怖いですよ。
9R)
久保は、とりあえずペースを戻しました。
しかし、久保も少し集中力欠き、不用意にパンチをもらうようになってきました。セルメニョのパンチは意外と重いですね。
久保はスピードも少し落ちてきた感じです。
セルメニョはかなり疲れていますが、右のパンチは怖いですよ。
10R)
パンチ力はセルメニョが上ですね。
また、セルメニョ攻勢をかけてきました。久保がセルメニョの左もらいました。少しパンチをもらいすぎます。しかも久保のパンチは軽いですね。
セルメニョはかなりばてているが、それでもまだパンチに力は残っています。
(10R終了後にセコンドに右手を振っていました。ギブアップのサインでしょう)
11R)
えっ!セルメニョが立ってこないぞ。どうやらどこかを痛めて棄権ということらしいです。
どうしたんだろう?セルメニョ。
(11R5秒、久保がTKO勝ち)
とにかく、久保は、まさかまさかの逆転TKO勝ちですよ。
しかも、ここまでの公式ジャッジの採点は、2-1でセルメニョがリードしていたようです。
信じられないことですが、セルメニョはもう戦う力が残っていないので、ギブアップしたようです。10Rに勝負をかけて倒せなかったので、あきらめたのでしょう。予想以上にスタミナが切れていたようですね。