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まずは各団体のミドル級の世界王者たち
(ゴロフキンVSカネロ/WOWOW)
この度、村田諒太がミドル級の王座を獲得したのはWBAのタイトルですが、WBAという団体は少々ややこしくて、ほとんどの階級に、チャンピオンの上にスーパーチャンピオンという、訳の分からない王者がいます。
10回以上防衛した王者か、もしくは他団体のタイトルも獲得している王者ということですが、まあ、これも結構いい加減で、しかも、相変わらず暫定王者とかいうこれまた訳の分からない王者もまだ残しています。
それはともかく、WBAのスーパーチャンピオンというのが、言わずもがなの「ゲンダディ・ゴロフキン(カザフスタン)」です。
WBCとIBFもなんとゴロフキンなんです。
そして、WBOがビリー・ジョー・サンダース(イギリス)。
(ビリー・ジョー・サンダース/WOWOW)
決して強いとは思いませんが、やりにくい相手ですね。しかし、私は、こいつには村田は勝てそうな気がします。
まあ、この中ではダントツに強いとされているのは、もちろんゴロフキンです。
ただ、この1~2年はその絶対的評価が少しずつ下がってきています。
ゴロフキンを脅かす世界ランカーも「すごい」のが勢ぞろい
むしろ、この後に控えている「つわども」の方が怖いと思います。
真っ先に上げたいのは、S・ウェルター級から階級を上げてきた、ジャーマル・チャーロです。
26戦全勝20KO、27歳。183㎝。
カネロより怖い存在かもしれません。
(ジャーマル・チャーロ/WOWOW)
ちなみにカネロは175㎝。52戦49勝34KO1敗2分け。
唯一の敗戦は、2013年にフロイド・メイウェザーに判定負したものです。
ゴロフキンとの決戦は引き分けとなりましたが、これは明らかに私は、「負けていた」と思っています。
チャーロは、最近の試合では、少し精彩を欠いている感じですが、潜在能力はゴロフキンを凌ぐかもしれません。
パワーと耐久性では、この階級一番かもしれません。
そのゴロフキンにダウンを奪われながらも、判定まで粘った元チャンピオンのダニエル・ジェイコブスもハードヒッターです。
ジェイコブスは、当時無敗のピーター・クイリンに1RKO勝ちしていますが、そのクイリンは、村田がタイトルを奪ったアッサン・エンダムにダウンを奪い完勝しています。
ここまであげたミドル級の戦士は、村田にはかなり厳しい相手でしょうね。はっきり言うと「勝てないかな」と思います。
エンダムに完勝しているのは、ほかにもいます。
デビッド・レミュー。
(デビッド・レミュー/WOWOW)
41戦38勝33勝3敗。期待されたゴロフキン戦では、ゴロフキンの意外なテクニックに翻弄され完敗しましたが、好戦的なファイターとして、今も世界ランク上位に君臨しています。
村田と対戦したら、一番面白い相手かな思っています。
さて、それを強引にランキングしました。
1位 ゲンダディ・ゴロフキン(カザフスタン)
2位 サウル・アルバレス(メキシコ)
3位 ジャーマル・チャーロ(アメリカ)
4位 ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)
5位 村田諒太(帝拳)
6位 デビッド・レミュー(カナダ)
6位 ルイス・アリアス(アメリカ)
7位 ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)
8位 アフダンディル・クルツィゼ(ジョージア)
9位 アッサン・エンダム(フランス)
10位 ピーター・クイリン(アメリカ9
それにしても、村田の「敵」は、たくさんいますね。初防衛戦は誰とやるのでしょう。
WBA2位のロブ・ブラント(アメリカ)は、全くどんな選手かわかりません。
22戦全勝15KO。アメリカのホープで、アマチュアでも実績があるようです。
とにかく、ミドル級にはこんな選手が山ほどいるクラスであることは間違いないですね。