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◆面白いボクサーを見つけた!
先日、東洋太平洋バンタム級王座決定戦、山本隆寛VS川口裕の録画放送を見ていましたら、前座の4回戦で面白いボクサーを見つけました。
中谷有利(なおとし)選手(Sフェザー級)グリーンツダジム
◆浜田さんの嫌いなノーガード
4回戦ボーイですが、4戦全勝3KOと魅力的な戦績を残しています。
この日は、タイの「観光ボクサー」が相手。1ラウンドから、ほぼノーガードでプレッシャーをかけますが、相手は下がる一方でほとんどパンチを出しません。中谷は開始30秒足らずで、早くも相手のすべてを見切ったような感じでした。
(画面右、中谷選手)
そしてコーナーに追い込み、強烈なパンチを打ち込み、相手は後ろ向きにかがみこみます。
鮮やかなコンビネーションブローでした。びっくり仰天のパンチです。
あっさりストップかと思いきや、スタンディングダウンでした。
◆なんじゃこのレフェリー
レフェリーは珍しく女性。この人、まったく素人みたいなレフェリーでしたね。
この状態でTKOにしないレフェリーは世界中に一人もいないでしょう。
さらにひどいのは、そのあと中谷のパンチでロープにもたれかかり戦意喪失したにもかかわらず、このレフェリーはしばらく放置していました。すぐに割って入るべきなのにね。
ジョー小泉さんなら何と言ったでしょう。あきれて「…」言葉もないかもしれません。
これほどひどいレフェリーを見たのは、ボクシング観戦歴50年で初めてです。
◆ナイスボディ!
話を試合に戻します。
カウント8で試合再開。中谷は相手の様子をうかがい、しばらく手を出しません。もう余裕綽々です。
(画面手前、中谷選手)
そして、射程距離に入ったと思った瞬間、左ボディブローを狙い澄ましたようにチョコン。
思い切り打ったという感じではありませんでしたが、きれいに決まりました。タイ人はエビのように体を折って、後ろを向きロープにもたれかかり、ジ・エンドです。
◆とりあえず新人王
中谷は新人王を目指すようです。これで5勝4KOですが、C級にとどまるようですね。
辰吉寿以輝はSバンタム級ですので、西日本の予選で対戦することはなさそうです。
次はタイの観光ボクサーではなく、骨のある選手との対戦を「ぜひ見たい!」と思いました。あの辰吉丈一郎さんを彷彿させる、とても魅力的なボクサーでしたね。
ちなみに、山本隆寛VS川口裕はそれなりに激戦でしたが、両選手に魅了も将来性も感じませんでした。